まだ残暑が厳しい中だけど、それでも一日の中で秋を感じる時間が多くなってきた。
今年の夏は例年になく暑かった。
5年前のケモで脱毛してからヅラを着用するようになったが、こんなに暑かったのは僕の中では2度目の夏のような気がする。
汗でぐっしょりと湿ったヅラを一日中かぶっていることの気持ち悪さと言ったら他に例えようもない。
夕方になるともう耐えきれず、会社のトイレの個室に入ってヅラを脱ぎ、何回タオルでゴシゴシしたことだろうか。
そしてまた湿って冷たくなってるヅラをかぶり、何事もなかったような顔をして自分のデスクに戻る。
髪の毛はいずれ戻ってくるものだと信じてヅラをかぶったのに、ケモが終わっても戻ってこないのだったら最初っから高いヅラなんか買わなきゃよかった。
今では頭にボコボコ転移してしまっているので、僕には脱ぐ(カミングアウトする)という選択肢はもうない。
しかしヤイヤイ言っても髪の毛が戻ってこないのならしょうがない。
がんと共存・・・だけでなく、ハゲとも共存すべく、これまでハゲのいいところを無理やり見つけようとしてきたが、やっぱり髪の毛があるのはうらやましい。
高いお金を出してアデランスに行く人の気持ちが、今になってようやく分かってきたような気がする。
髪の毛があるのとないのとでは、人相だってまるっきり変わってしまうんだもん。
―――――――ーーーーーー--------------------
これまで行こうと思っていたのになかなか行けずにいた地元の有名なかき氷屋さんに行った。
コンビニでプラスチックカップで売っているごつごつとした硬い氷のかき氷ではなく、そっと息を吹きかけただけでも飛んでいってしまいそうになる薄いふわふわの氷を、見るだけで感動した。
そしてさりげなく添えてあった小瓶に入った「追い練乳」が嬉しい。
―――――――ーーーーーー--------------------
僕と教授先生とのやり取りについては、診察日の度にその模様をブログにアップしてきた。
早いもので、教授先生との付き合いもこの10月で3年目を迎える。
出会った頃よりも随分お丸く(顔ではなく対応のことね。)なったような気がするが、僕のいなし方が上手になったことも大きいだろう。
今ではかまされることもぐっと少なくなったが、それでも僕の警戒心はMAXのままで決して気を緩めてはいない。
僕のその時々の気持ちは愚痴とともにこのブログに書いてきたが、診察室の中の雰囲気も含めてなかなか伝えきれるものではない。
なんと言っても稀にみる特殊な先生なのだから。。。
そして医師としては立派なだけになおさら始末に悪い。
お腹が激痛に見舞われた時の記事にも書いたけど、これから先、急に具合が悪くなっても教授先生を忖度して何も言えないのは困る。
現に熱が出ても何も言えない自分がいる。
以前の記事に、「この先生には絶対看取られたくはない」と書いたことがあるが、その気持ちは今でも変わりない。
さぁ、これから先どうするかなぁ。
やっぱ転院するしかないかなぁ・・・、なんてことを考えていると、いつの間にか溶けた氷が白いかき氷の器の底に溜まっているのに気がついた。
ああ、かき氷とともに夏が終わるねー・・・。