この1.5か月で8キロほど痩せた。
教授先生からもやかましく言われていたが、この酷暑で食欲が落ちたのをきっかけにダイエットに挑戦してみたのだ。
僕のダイエット方法はとにかく食べないに尽きる。
「あすけん」というレコーディングダイエットアプリを使って口に入れたものを詳らかに記録し、1日の摂取カロリーを1,000キロカロリー以下にして、さらに炭水化物の摂取を控えるというものだ。
「食べるからお腹が空く」・・・とは、ある不食主義者の言葉だが全くそのとおりで、食べないとお腹は減らないものだ。

 

8キロほど痩せると自分では分からなくても、他人から見れば「あれっ、少しほっそりした?」と言った具合で、特に僕が病気をしていることを知っている人はさらに「ドキッとした」とまで言っていた。

がん=痩せる・・・というイメージだもんね、無理もない。

ただ、僕も気になっていることがあって、全く同じ進行具合のがん患者がベッドで寝た切りになっている場合、体重40キロの人と70キロの人とではどちらが長生きできるのだろう・・・ということだ。

素人考えでは栄養を蓄えている人のほうが長生きできるような気がするけど、実際のところはどうなんだろう。


今回のダイエットでは僕の標準体重を目標にしているが、2週間ほどすると順調に落ちていた体重がピタッと落ちなくなってしまった。
そういう停滞期があることは知っているが、1日1,000キロカロリーの摂取をきちんと守っているにも関わらず、体重計の針が全く動かない日が10日ほど続くと空腹を我慢している苛立ちもあってさすがに焦ってきた。
カロリーを抑えるだけでは限界を感じた僕は、運動と併用することにした。
これが僕のジム通いを後押ししている理由にもなっている。

ところでこれを書いている時に思い出したのだが、そういえば僕は腰椎に3か所の骨転移を抱えているんだった。
教授先生からそれを指摘されて随分日が経つが、あれから良くなっているとも悪くなっているとも言わないので、多分現状を維持しているのだろう。
それでも、圧迫骨折は怖い。
圧迫骨折は「ポキっ!」ではなく、「プシュっ!」と言うらしい。
リンパ浮腫はともかく、バーベルを持ち上げた時に「プシュっ!」という自分だけに聞こえる音とともに、背中に激痛が走って立てなくなることを想像すると全く恐ろしい。
って考えると、やはり・・・ジム通いは厳しいのかな。


次の診察日に、骨転移の状態を確認しておくことにしよう。

教授先生だってこれくらいは教えてくれるだろう。