アメンバー限定記事にすると、「いいね」を押せなくなっちゃうんですね。
今更だけど全く知らなくて、「いいね」が書くことの大きな励みになっていただけに大いに残念に思っています。
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さて・・・。
口腔がん(舌がん)で入院していた堀ちえみさんが、
「退院したら海外旅行に出かけたい・・・」
という望みを実現して海外に出かけたことをブログで報告したところ、こんな好意的ではないコメントが寄せられたという。
○ 叩かれる予定☆
○ 凄い回復力だな
○ なんだかんだで金持ちの病気アピールだけの人
○ いちいち書かなくていいです
○ 闘病中の人たちの励みにはならない内容…あえてわざわざ自慢する必要はないと思う
○ いつもやりたいことやってるよね…
○ 贅沢自慢ばかりで他のがん患者を刺激してばっかり
ネットニュースでこれを読んだのだが、なんだか僕が言われているように思えて頭を抱えこんでしまった。
ご存知のように僕はこの病気になってから、
「このまま仕事ばっかりしているうちに動けなくなり、ベッドの上であれもしたかった、これもしたかった・・・と、後悔しながら死んでいくのは絶対嫌だ」
と、これまでお金や時間がないことを理由に先延ばしにしてきたことを、積極的に実現するようにしてきた。
「後悔しない!先延ばしにしない!」
決断に迷った時は、いつもこの決断で後悔しないかどうかを自身に問うて判断してきた。
結婚して10年、この病気になってから5年。
これまで国内外を問わずいろんなところへ旅に出かけたし、たくさんのお芝居を見てきた。
おかげで子供のいない僕たち夫婦の間に、たくさんの思い出を作ることができた。
たとえこれから先、僕が飽きるほど長い時間をあの陰鬱な病院のベッドの上で過ごさなければならなくなったとしても、この楽しかった時間を夢見ながら残りの人生を最後まで全うできる気がする。
ベッドの上で「あれをやっておけばよかった、これをやっておけばよかった」なんて後悔は、多分しないで済むだろう。
自分なりに親孝行もできた(子供の早死には最大の親不孝だけど)・・・と思っているし、一人残されることになる妻がなんとか暮らしていけるだけの道筋もつけた。
6月から新しい治療になり、先月は30万円近い医療費を支払った。
もうこれまでと同じような遊び方はできなくなったが、それは僕の中では十分想定していたこと。
もう、いつでも・・・。
悔いはない。
一人のステージⅣの癌患者の生きざま・・・って言うと格好つけすぎかもしれないが、
「ああ、あいつは早死にしたけど、やりたいことを全部やり遂げて死にやがったな。幸せなやつだな。」
って思われたら本望かもしれない。
それが僕の場合は旅行であり、お芝居だったというわけだ。
そういう思いもあってこれまで病気以外のことも積極的にブログにアップしてきたけど、「贅沢自慢」とか「励みにならない」なんて言われると、凹むほかしようがない。
面と向かってそう言われたわけじゃないけど、苦々しく思いながら読んでいたであろう潜在的な読者がいたことに、僕はあまり気づいていなかった。
今も趣味のブログはセカンドブログとして細々と更新を続けているが、これとは別きっかけだったけど闘病とは完全に切り離した。
こちらもアメンバー限定だが、セカンドブログにはこれから先も病気以外のことを思う存分書いてやろうと思っている。
いつも闘病ネタがあるわけではないので、このブログで更新がない時は、実はセカンドブログを更新してたりする。
最近母親と言い争いをした。
僕は家族には病状を包み隠さず言うようにしていて、
「今まで飲んでいた薬に耐性ができ、これまであった肺の腫瘍がさらに大きくなった。新しい薬に変わったら医療費が30万円近くかかった・・・」
とボヤくと、
「しょっちゅう遊びに出かけて、大人しくしてないからこういうことになる。いい加減にしなさい。」
と強い口調で言われて、ついカチンときた。
売り言葉に買い言葉で、
「この先どうなるのか分からないのに、好きなことをして何が悪い!」
と言うと、たいちは余命を宣告されたんだと思い込み、母親はショックのあまり口をきいてくれなくなった。
※ この時はまだ余命6か月の話は出ていなかった。さすがにこの話はこの先も両親にするつもりはない。
癌患者は癌患者らしく、大人しくしておけ。
堀ちえみさんを批判した方々はきっとそう思ったに違いない。
いや、実母のこういう反応を見ると、これが世間の一般的な癌患者を見る目・・・なのかもしれないな。
癌患者は癌患者らしく、大人しくしておけ・・・か。
2度も書いて申し訳ないが…、凹むよねー。