2019.6.25に薬が変更になって1ヵ月半が経過し、イブランスは現在2クール目の真っ最中である。
薬が変わっても調剤薬局からイブランスの小冊子をもらったくらいなもので、教授先生からの説明はないし、薬剤師さんが登場するわけでもなかったので、自分であれやこれやと副作用のことなどを調べている。
※ 教授先生からは、「イブランスとベージニオとどっちがいい?」という中での説明はあったので、念のため。

現在、フェソロデックスとイブランスを併用しているが、フェソロデックスには目立った副作用はないようだ。
お尻(中殿筋)の筋肉注射なので穿刺した部分は自分で見ることができないが、注射直後はともあれ、2日後くらいには完全に痛みは消失している。
触ってみても硬結しているような様子もなく、今のところこれっというような副作用はないが、不思議なもので副作用がなければないで、(この薬は効いているのかな?大丈夫かな?)って気になってくる。
心理的には、いつまで続くのか分からないお尻への筋肉注射に鬱状態になるっていう副作用はあるけど、こういうことは病院はあまり考慮してくれない。
教授先生に訴えても結果は分かっているので、あまりにひどい時は昔もらった「デパス」を自己判断で飲むようにしている。

続いてイブランス。
ほとんどの人が好中球減少症の副作用が発現するとあったが、僕もその例外にはならなかった。
しかし、ご存知のように・・・って僕は知らなかったけど、イブランスは3投1休のサイクルで投与される。
前回のイブランスでがっつり好中球が下がったけど、1週間の休薬中に復活した。
好中球が戻らずやむなく減薬や休薬になる方も多いってきくが、願わくば決められた125mgで完遂したいものだ。
あと、口内炎もひどくなると聞く。
初発のケモ(EC療法)の時も口内炎を心配されたが、どうも僕には無縁のようで今回も問題はなさそうだ。

あ、そういえば謎の大激痛の腹痛があったね。
これはイブランスに関係があるのかどうか分からないけど、次の診察日に造影CTを撮ることになっている。
腹痛もそうだけど、どうかいろんなところが増悪していませんように・・・。

他にはどうしようもない気怠さや疲れやすさっていうのは相変わらずあって、これはイブランスを飲み始めるようになって前よりひどくなった気がする。
こういう副作用は教授先生はおろか、世間一般にも中々理解されないもので、下手すると「怠け病」で片付けられてしまいそうになる。
そういうレッテルを貼られるのがいやで無理にでも動こうとするが、それでも動けるうちはまだマシなほうで、本当に無理な時は本当に動けないのだ。

テレビを前にしてソファに沈み込んだまま動かない僕を見ても妻は何も言わず、もくもくと家事をこなしているが、僕の体調がいい時は分担するところを妻一人にさせているのを見ると、何とも言えない気持ちになってくる。
こんな僕を見て妻はどう思っているのだろう・・・とか、体が動かない辛さや情けなさ、妻への申し訳なさなどいろんな気持ちがブレンドされてこみ上げてくるが、その場にいたたまれなくなっても立ち上がることさえできない。
頻発するこのひどい気怠さは今の僕の一番の悩みで、前に漢方薬に頼ったこともあったけど、教授先生の
「僕はこういうのは嫌だな」

の一言で飲む気が失せてしまった。

新しい治療は始まったばかり。
これから蓄積される副作用も出てくるだろうけど、とりあえず順調にスタートを切った。
この薬が僕にとって効果があるのかどうかはこれからだが、もし効果があってもどのくらい持続するのか、いや、そもそも効果がなかったらどうしよう・・・とか不安の種は尽きない。
こうして文章を打っていても、ぬぐってもぬぐっても手のひらにじっとりした汗をかくのは、ただ暑いというだけじゃなさそうだ。

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アメンバーの申請、大変なお手数をおかけしました。
思いがけず、これまで「いいね!」だけのお付き合いだった方が今回の申請と一緒にメッセ―ジをくださったりして、本当に感激しています。
ありがとうございました。

淡々と自分の闘病記を綴っていくだけのブログで、(他人の治療は自分にはあてはまらない・・・)ってことを考えると、人の役に立つようなブログではないと思っています。
物語のように起承転結があるわけでもなく、ある日突然更新が止まってしまうことだってあるかもしれません。
ただ、これまでの仕事を続けられなくなったせいもあるのですが、今の僕にとってこうして文章を綴ることはちょっとしたライフワークっぽいものになりつつあります。
それにブログを始めた時には想像すらしていませんでしたが、同病の・・・しかも女性から心温まるコメントやメッセージをいただいたり、「いいね!」をいただくことがブログを続けることの大きなモチベーションになり、孤独な闘病生活を続けていく上でも大きな支えになっています。

そんな自己満足ばかりのブログですが、どうぞ今後とも末永くお付き合いいただけますよう、伏してお願い申し上げます。

たいち

man.b.cancer@gmail.com