久しぶりに体調の状況をアップする。
それでは上から順番に・・・。
<頭>
普通は抗がん剤で脱毛し、やめると毛が生えてくるというのが一般的な話だが、ケモをやめても髪の毛が生えてこなかった人が僕だ。
(※ もちろん、脱毛しない抗がん剤もあります。)
髪の毛のことはこれまでの過去記事にたんまり書いてきたけど、新しく読者になっていただいた方もいるし、頭のことを書くなら触れないわけにはいかない。
ケモをやめると大多数の人は生えてくるかもしれないけど、中には僕のような人もいるので注意が必要だ。
僕の場合、0.5~1cmくらいの髪の毛は生えてくるけど、不思議なことにそこから先が伸びてこない。
脱毛期のようにぱらぱらと抜けることはないが、濡れた手で強く頭皮をこすると数本短い毛が手にくっついてくる。
この毛はケモで脱毛した時と同じく毛根がなくて、ハサミで切ったような形をしている。
髪の毛同士の密度が低いのできれいな「坊主頭」にはならなくて、まだらハゲになっているし、頭頂部は薄くて側頭部は濃い。
こういう不均等が嫌なので、月に2回ほどバリカンで0.5mmの長さに揃えている。
(※ 僕は会社ではヅラだが、プライベートではハゲを晒しています。)
ケモが終わって髪の毛が伸びたらヅラを卒業する気で満々だったのだが、こういう状態なのでいまだにヅラの世話になっている。
思い切って脱いじゃおか・・・とも思わなくもないが、勇気がないのと、頭皮にできた転移癌が気になっている。
少し前の診断で、
○ 頭頂部の骨転移
○ 前額部、側頭部、後頭部に皮下(皮膚)転移
が分かっている。
特に前額部のものは、できた当初はアポロチョコのようにツンとしていたのが、ホルモン療法のおかげで崩れ、高さは小さくなった。
しかし、噛んだガムを壁に投げつけて張り付いたような、直径1センチほどの辺縁不整形のぼこぼこしたピンク色のしこりが目立つ。
見る人が見れば「がん」だと分かるようなものなので、これもヅラを脱ぐのをためらっている原因でもある。
ちなみに、ニキビのようには潰せない。
潰せばごっつい痛いだろうなっていうのが、感覚で分かるのだ。
爪で誤って引っ掻かないように気を付けている。
後頭部のものは、皮膚ではなく皮下転移である。
大きい時は3センチほどあるが、不思議なことに小さくなったりを繰り返している。
癌そのものに痛みはないと聞くが、腫瘍の大きさによっては圧痛や皮膚に痛みを感じる。
この皮下腫瘍もできた当初はもっと巨大で、上を向くと圧迫して眠れないほどの痛みがあった。
しかし現在のホルモン療法がよく効いているのか、痛みを感じるほどにまで大きくならなくなったのは幸いである。
ちなみに触ると、骨の固まりかと思うほどに硬い。
<頸>
以前、左頸のリンパ節にしこりができ、PET-CTの結果、転移であったことは以前の記事に書いたとおりである。
その後、しこりは消失してしまったのだが、1週間ほど前に、こことは少し場所が違うところがまた腫れだした。
前回と同じように軽く抑えると痛みがあり、直径1センチほどの平べったいしこりが手に触れる。
少し熱を持っているようでもあり、触るたびに微妙に大きさが変化しているようだが、消失することはない。
これが原因かどうかは分からないが、喉に違和感があるのと、左側頭部に頭痛がする。
もう少しひどくなれば、臨時に教授先生に診てもらおうと思っているが、今のところはまだ様子見である。
頸はデリケートな器官だけに、転移は怖いね。
<手術跡>
左胸に全摘時の一文字の手術痕があり、右側鎖骨下にはポートが埋まっている。
この時期は乾燥しているのでここだけでないのだが、特に夜寝る時に全身に痒みが出て無意識にポリポリとかきむしることがある。
ポートは教授先生との診察の後に看護師さんにフラッシュをしてもらうのだが、前回は掻きむしってアトピーのようになった皮膚を見て、「きちんとケアしないと、ばい菌が入りますよ」って指摘を受けた。
女性なら何もなくても保湿ケアに気を配るのだろうけど、こういうところって男は無頓着だ。
ボディーオイルは手元にあるのだけど、なかなか実践に向かわない。
けど、気をつけなくちゃいけないね。
<手足>
ケモの副作用である痺れがとれない。
僕の場合はEC療法を4回、そして当時の主治医の判断でアブラキサンを副作用の限界(全8回)まで投与を受けた。
髪の毛が生えてこないのも、そして手足の痺れがいまだにとれないのも、この標準以上のアブラキサンの投与が原因なのでは?とひそかに疑っている。
腋窩リンパ節の転移が20個あった僕は、転移のリスクが高リスクの中でも非常に高いと言われていた。
それ故の主治医の判断なのかもしれないが、そもそもそういうエビデンスがあったのかどうか、今となっては取り返しはつかないけど今でも疑問に感じている。
<関節痛>
フェマーラの副作用だが、2年も飲んでいると関節痛が慢性的になってきたのと、これが全身に広がってきた。
もう体や腕、足を曲げる・・・という動作がスムーズにいかない。
男性更年期障害の記事で「活力がない」というようなことも書いたが、これが原因の一つでもある。
肩こりも腰痛もひどいし、関係があるのかどうか分からないが、全部術側の左側にそれが集中している。
以上である。
ここ1週間ほどの話だが、どうも体調がよろしくない。
頸のしこりが原因なのか、男性更年期障害が影響しているのかは分からないが、なんとも言えない不調を感じている。
覚悟はとっくの前にしているつもりだけど、やっぱりね、1か月に1回は「あー、長生きしてぇなぁーー」なんてつぶやく自分がいる。
寂しいね。
死にたくないね。