ブログを始めてから4回目の年頭所感を書くことになる。

初発の手術が2014年5月30日だったから、今年、2019年の5月で5年目を迎えることになる。
ステージⅣの5年生存率は33.0%らしいから、どうにも胸騒ぎがしてならない。

全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査 KapWeb(2016年2月集計)による】
 

僕は現在46歳で、癌患者としては比較的若いほうにはいるから、33.0%という数字を丸々信じるわけではないけれど、それでも命のタイマーのカチコチという音が脳裏から離れない。
どこかが痛い・・・というような癌由来の自覚症状はほとんどないのだが、
○ 重労働禁止の診断書が出た(2019.12.25)
○ 左肺下葉に新たな結節が見つかった
○ CEAが上昇傾向である
というようなことを考えると、我が教授先生が予言したとおり、「年単位で弱っていき、月単位で急変する」可能性を真剣に考えないといけない時期にきたのかもしれない。


すでに会社には教授先生が書いた診断書を提出していて、4月から20年間やってきた仕事から離れ、事務作業がメインの新たな職に異動することが内定している。
これまでのように、重要なプロジェクトを担当するわけにはもういかないのだ。
僕にとっても苦渋の決断だった。
だいたい何事も諦めの早い僕だけど、その時だけは珍しく悔し涙を流した。
いや、悔しくて泣いたのは産まれて初めてだったかもしれない。

 

僕のよく当たる予知夢によると、僕は50歳前半で死ぬことになっている。
ということは、早ければあと4年。
残された4年を、これから先どのように生きていけばいいのか・・・。
かつて、「明日地球が滅亡するとしたら今から何をする?」なんて友達とバカ話を言い合ったことがあったが、その時は「禁煙を辞めて思う存分タバコを吸ってやる」・・・なんて冗談交じりに答えていた。
でも真剣に考えてみると、どうせ死ぬにしてもヤケクソになったり、自堕落に過ごして最後を迎えたくない。
では、宗教に走って禅でも組んで、自分を見つめなおしてみるか。

・・・今はどちらかと言うとそんな心境に近いかもしれない。(って、やんないけどね。)

ああ、そうそう。
会社に癌が再発したことを告げてから、それが創業者の会長(御年78歳)の耳に入ったようで、先日、会長室に呼ばれた。
会長室に入るなんて愛知万博のお仕事で表彰されて以来のことで、びくびくしながら会長室をノックした。(ちなみにあの時は30万円の賞金をいただいた(笑))
会長は僕の病気のことをものすごく心配してくださっていて、「あそこの病院がいいから絶対に行きなさい。セカオピだけでもいいから。」と、強く勧められてしまったが、いや、これはもう半分命令だな。
会長に僕の病状を伝えたのは常務だった・・・と後から知ったのだが、常務からも「絶対あきらめんなよ!」と強く激励されていた。
ご存知のように僕は教授先生のことが大嫌いでコミュニケーションもロクに取れない関係であるが、もはや転院する元気もなく、言われるがままの治療を続けている。
しかし・・・、セカオピかー。
会長の強い勧めではあったが、もう一度セカオピを受けてみてもいいかも…なんて気持ちが芽生えたのも事実だった。
ただ、あのプライドの高い教授先生にはよう言わんな。
言ったところで診療情報提供書だって、ロクなものを出してこないのは目に見えている。
もう少し患者に寄り添ってくれればいい先生なんだけどなぁ。。。

【参考記事】
38 (2016年)年頭所感 ~末期で迎えたお正月~
249 (2017年)年頭所感 ~再発疑惑の中で~
409 (2018年)年頭所感 ~再発治療の始まり~