前回の診察でスルーできない首のしこりが見つかり、教授先生に頸部MRIとPET-CTのオーダーを入れられてしまった僕だが、現在の首のしこりの状態はというと・・・。
ちっさくなりました!
あれだけ腫れて炎症性の痛みがあったのに、すっかりそれが引いてしまった。
まだしこりのようなものには触れるけど、指の腹で何度かさすらないと見つけられないほどまでに小さくなってしまった。
いったいこれはなんだったんだろうか。


耳鼻科医は、
「細菌やウイルス性の頸部リンパ節の腫れは、触れないほどの痛みがある」
と言っていたけど、そこまでの痛みはなかったので「気になるしこり」だと言われていた。
教授先生のところでは、前回撮ったCTには何も映っていなかったが、触診で、
「何かある・・・しかし、痛みがあるというのは癌ではないのでは?」
ということで今回の検査となったのだ。
小さくなったってことは、メタではなくやっぱり風邪による一時的な腫大だったのかもしれない。
そう考えると今日のMRIがたちまちうっとおしいものになるが、今更キャンセルすることもできず、会社を休んで大学病院へ行ってきた。


13:30からという中途半端な時間のせいで、午前休暇も午後休暇も使えず、やむなく全日休暇を取った。
しかし、ここ最近は土日の出勤が多くて振替休日を使えたので、貴重な有休を使わずに済んだ。
来年になると我が社も1時間単位の年休が取れるようになるらしいのだけどね。
せっかくの全日休暇なので、ブログの更新などして有意義に使うことにしよう。

もちろんMRIは初めてではないが、大学病院のMRIは初めてだった。
日記をひも解くと、前回、2017年3月15日に大学病院の整形外科のオーダーで、近くのクリニックで頭部造影MRIを受けていた。
なぜ同じ大学病院ではなく近くのクリニックで受けることになったのか、整形外科医は何か説明をされていたが忘れてしまった。
すぐに予約が取れなかったのか、結果が出るのが遅いとか・・・確かそんなような理由だったと思う。
ともあれ、その検査で、
○ 頭の左側に集中して4ヵ所の頭皮への転移
○ 頭頂部の骨転移
が判明したのである。
こうして文章にすると、改めて癌細胞の勢いの凄まじさに身が震えるほどの恐ろしさを感じるが、幸いなことに現在も日常生活にはなんの影響もない。
もちろん、頭には他人が見てもわかるほどの大きさの吹き出物のようなメタがあるし、頭を掻くときにはそれをうっかり掻き破らないように気をつける必要はあるけどね。

さて、初めての大学病院のMRI室は、病院の端から端まで歩いたかと思うほどずっと奥にあった。
受付を済ませるとすぐに可愛いナースが迎えにきてくれて、手荷物を預けた。
「体内になにか埋め込んでいるか?」
と聞くので、
「右胸にポートが入っているけど、これまで何度もMRIを受けている」
と伝えた。
最初にルートを取るのかなぁと思ったがそのままMRI室に入り、言われたとおりに横たわるとすぐに造影剤なしの撮影が始まった。
ひょっとしたら以前の記事にも書いたかも知れないが、よく皆さんが工事音と言われるMRI独特の音は、絶対音感を持つ僕にはドレミファに聞こえる。
音がリズムを刻むと、僕の脳内では無機質な音がコスミックミュージックに変換される。

ピップエレキバンと言うのは、磁気の作用で血行を促進して老廃物を除去し、肩こりや腰痛に効果があると言われている。
僕が入っているこのMRIのトンネルの中は、10,000ガウスという強い磁場が発生していて、これはピップエレキバンの10倍もの強さらしい。
このまま肩こりも腰痛も治ったらいいなぁ・・・なんてぼんやり考えていると、1回目の撮影が終わった。
横になったままルートを取られるのもなんか嫌だなぁ・・・と思っていたら、なんと右胸のポートから造影剤を入れてくれるという。
これは初めてのことで、驚いた。

CTの造影剤は勢いよく注入するので、ポートが壊れる可能性があるから使えない…というのは随分前から知っていた。
ケモをやっていない今は、毎月1度、フラッシュするためだけのものになっていたので、こうして有効活用してくれるのはありがたいし、腕に注射されるよりよっぽど痛くない。

造影剤を入れてからは10分ほどで撮影は終わったが、頸部だけとはいってもやっぱり40分くらい撮影にかかっていた。

さて、次はPET-CTだね。