左頸部に今まで触れたことのないしこりをみつけ、「大騒ぎするほどのものでもないよ」と主治医である教授先生に言われたけど、それでも頸部が入るように造影CT検査をオーダーしてくれた・・・というのが前回までの記事だった。
検査結果はまだお聞きしていないけど、その後のしこりの状態を記録しておく。

首のしこりが気になってしょっちゅうしこりを触る癖がついていたのだが、昨日、少し押すと痛みがあることに気が付いた。
でも、首頸部のリンパ節が腫れるなんて珍しいことでもないし、なにより僕は今、風邪をひいている真っ最中である。
確かにしこりを見つけてからずっと気にはなっていたけど、(大きくならなければ癌の転移ではないだろう)って、何でも癌に結び付けようとする癌患者特有の考えを振り払おうとしたのだが、今回はどうも心なしか大きくなったように思える。
それにしこりを見つけたのは、確か風邪を引く前だったのではないか。

会社から帰る電車の中で「首 リンパ節」などというワードで検索をするが、当たり前のことしか分からなかった。
つまり、ウイルスや細菌による炎症か、それとも悪性腫瘍か。
首は耳鼻咽喉科らしいので、次回のSASの診察の時に触診をお願いしてみようかな。
触診だけでも変なものなのか、そうでないものなのかくらいは分かるだろう。

この記事を書く前に、鏡で首を見てみた。
しこりは背骨寄りのほうだからよくは見えないが、何となくこんもり膨らんでいるように見える。
見て分かるほどの大きさじゃ、これはますますヤバいな・・・と、少し心臓がドキドキしだした。
触れると大きさは1cmほどで平べったい円盤のような感触がして、動かない。

固さは・・・これは固いと言えるのかな。

初発の左胸に出来た癌は明確に「固かった」と言えるけど、これはよく分からない。
前述したように、昔はなかったけど今は押さえると少し痛みがある。

次の診察日には結果が出るが、教授先生には「CTは異常なし!今の治療続行だな」って言われそうな気がする。
本当に「異常なし」ならいいけど、何しろ首だ。
ごはんが通るところだし、声が出るところだし、呼吸が通るところだし、首と胴体をつなぐものだし・・・、他の部位ならステージⅣなのであきらめもつくが、首はマズいでしょう。
しかしはっきりさせるための摘出生検となると入院&手術のようだし、今は来年まで仕事がぎっしりつまっていて僕の代わりがいない。
それに生検を願い出ると、

「そんなにはっきりさせたいなら、痛い思いして生検でもなんでもやれば?」
って、教授先生ならきっとかますだろう。
ま、今あれこれ考えても仕方がないので、来週の火曜日の診察を大人しく待つことにしよう。

<参考>「藤井寺市医師会」のHPから引用
頸部の腫瘤には臨床的に特徴があって、疫学的な研究上「80%の法則」というのがあります。
大人の場合、首の「しこり」全体の約80%が腫瘍で残りの20%が炎症や先天的腫瘤(生まれつきのもの)です。
その腫瘍のうち、なんと80%が悪性で残りが良性、この悪性の腫瘍の80%が首以外からの転移性腫瘍、そのうちの80%が首から上の頭頸部(とうけいぶ、首から頭蓋底まで)からの転移で、
残り約20%が首から下の臓器からの首への転移だというのです。
つまり、首の「しこり」は首から上の悪性疾患が原因のことが多い、といったデータといえます。
実際、日常の診療でもおおむねこのような傾向があります。