クリニックの先生がリンパ浮腫の治療としてお勧めしてくれたところは、個人経営の鍼灸院だった。
参照記事:「151 2016.5.2診察日「リンパ浮腫を相談する」」


クリニックでもらったパンフレットにはリンパ浮腫の治療のことしか書いていなかったので、鍼灸院とは言うもののリンパ浮腫の治療をメインにされているのかと思った。
ネットで鍼灸院や先生の名前で検索してみたが、HP等は開設していないようで、口コミも全くヒットがなかった。
しかし前回も書いたように日本医療リンパドレナージ協会の会員であることや、がんセンターの紹介先としても名前が出てくるので、ほんとのリンパ浮腫治療の専門家なんだろうなあと期待が高まる。
なにしろクリニックの先生が、「劇的に改善した患者さんがいた」とべた褒めだったのだ。

クリニックの先生が診療情報提供書を書いてくれたので、早速予約を入れるために電話をした。
女性の先生とお聞きしていたのでおばちゃんの声を予想していたが、電話口に出た声は意外にも若々しかった。
ちゃっちゃっとした気性の方らしく、必要なことをちゃっちゃっとお話しされる。

〇 資料は後ほどメールで送ります。
〇 包帯の巻き方やリンパドレナージのやり方は、後で繰り返し見られるように1時間くらいの動画撮影ができる準備と、撮影をしてくれる人を用意しておいてください。
〇 初回の治療は2時間、2回目からは80分くらいの時間を見ておいてください。
・・・等等。
治療は少なくとも3回は通院しないといけないらしく、この電話で予約を入れることになった。

電話を切ってから1時間ほどしてメールで届いた資料は以下のとおりで、全てPDFファイルになっていた。

1 四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣等に係る療養費の支給における留意事項について
2 〇〇県立中央病院発行の「リンパ浮腫~浮腫を予防するために~」
3 この治療院のパンフレット
4 スリーブ、ストッキングの手入れと注意事項
5 リンパ浮腫治療(複合的理学療法)についての説明同意書
6 上肢包帯の写真
7 上肢のリンパシステムを大切にするために
8 上肢リンパ予診表
9 弾性着衣等装着指示書
1と~3以外は、全てパソコンで作った手作りの資料のようだ。8は治療の前までに僕が書いておくもので、9はクリニックの先生に書いてもらうものだ。

一通り資料に目を通したが、リンパ浮腫になる原因やこれからの治療のことなど分かりやすく書いてあり、体系的に理解することができた。
資料の中で特に目に留まったのが「上肢包帯の写真」で、こんな風になるのかと少しぎょっとしてしまった。
この時の僕は、僕の浮腫がほんとにここまでの対処が必要なのかどうかも含めて専門家に見てもらおうという軽い気持ちだったのだが、この上肢包帯について本当にぎょっとするのはこれからのことだった。