腱鞘炎の後日談になる。
結局包帯で固定するだけではどうにもたまらなくなり、やっぱりきちんと病院に行くことにした。
整形外科かペインクリニックか・・・。
整形外科の中でも「手」の専門医がいるらしく、同じ診てもらうなら専門医がいいなと探してみるが、この「手の専門医」というのがなかなかいない。
一方、ペインクリニックはこれまで足を踏み入れたことがなかったが、僕の症状なら注射を打ってもらうしかないなと思っていたので、ネットで「神経ブロック注射が得意」と出てた会社近くのペインクリニックへ行ってみることにした。
同じHPに、
「注射は対症療法のように見えるが、調子が悪くなったPCを再起動するのと同じように、一旦痛みの情報をリセットすることで治癒を目指す」
と書かれてあったのもペインクリニックを決めた理由だ。
しかし、よせばいいのにビビリの僕はビビリを解消しようと思ってネットで腱鞘炎の注射のことをあれこれと調べてしまった.
とにもかくにも腱鞘管への注射は痛いようだ。
おかげで情けない話だがクリニックへ予約の電話を入れるのに30分ほど躊躇ってしまった。
でも、思い返せば僕だってこの病気になって以来、数々の痛い注射を経験してきた。
ざっとあげるだけでも、
・ 穿刺吸引細胞診
・ 針生検
・ SNリンパ節への同定注射
・ 手術前の太い点滴の針
・ 陥入爪手術の時に打った足親指への局麻注射
・ CVポート増設時の鎖骨下に打った局麻注射
・ 足の甲からの採血
などなど、病院が苦手だった自分を自分で褒めたいほど耐えてきた立派な実績があるのだ。
今度の注射だってきっと耐えられる・・・と勇気を奮い起こし、ようやくクリニックへ予約の電話を入れることができた。
そして1時間後。
クリニックに着いた僕は予診票を書いていた。
既往歴や手術歴のところには、今の病気のことは書かなかった。
ほどなくしてマイクで名前を呼ばれたので診察室に入る。
先生は僕の症状を聞くと、
「ドケルバンだね。一度レントゲンを撮らせてください」
と言って、左右を比較するために両手を2カット撮影された。
「飲み薬と注射とあるけど、どっちがいい?」
と聞かれたが、すっかり覚悟を決めた僕は躊躇なく注射を希望した。
注射は思ったよりも痛くなかった。
右腕の橈骨のあたりに打ってもらったが、細い針を使っているのか「チクン」とした後は何も感じなかった。
ただ薬液注入の最後のほうで遠くのほうにいた痛みがどんどん近くなり始め、(やばい、やばい。このまま痛みが大きくなると泣くかも)と思った2秒後に注射が終わっていた。
先生は「はい、これで終わりっ!」という雰囲気を出したので、「これはどういう注射ですか?」と、慌てて質問をした。
先生によると、キシロカインとステロイド(デカドロン)が入っていて、直後は麻酔で痛みが消えるが、2時間くらいでその効果はなくなるらしい。
しかし興奮状態であった痛みの情報がリセットされるので痛みはぐっとマシになるはずで、もし5日経っても痛みがましにならなかったらまた来てほしいとのことだった。
確かに打った直後はまるで魔法にでもかけられたように痛みがすっかり消失した。
しかし、やっぱり2時間ほどすると痛みが戻ってきて、前よりもマシになったのか変わっていないような微妙な感じだった。
ネットで調べてみるとステロイドの効果が表れるまでには週単位で時間がかかるとの記事も見つけたので、少しでもマシになるよう期待しながら待っているところだ。
術側の左手はこれまでもかばいながら生活をしてきたので腱鞘炎にはなりにくいと思うが、万が一腱鞘炎になったとしたら今回のように注射を打つなんてことができないんだなと改めて思い、これまで以上に気を付けようと気を引き締める。
結局包帯で固定するだけではどうにもたまらなくなり、やっぱりきちんと病院に行くことにした。
整形外科かペインクリニックか・・・。
整形外科の中でも「手」の専門医がいるらしく、同じ診てもらうなら専門医がいいなと探してみるが、この「手の専門医」というのがなかなかいない。
一方、ペインクリニックはこれまで足を踏み入れたことがなかったが、僕の症状なら注射を打ってもらうしかないなと思っていたので、ネットで「神経ブロック注射が得意」と出てた会社近くのペインクリニックへ行ってみることにした。
同じHPに、
「注射は対症療法のように見えるが、調子が悪くなったPCを再起動するのと同じように、一旦痛みの情報をリセットすることで治癒を目指す」
と書かれてあったのもペインクリニックを決めた理由だ。
しかし、よせばいいのにビビリの僕はビビリを解消しようと思ってネットで腱鞘炎の注射のことをあれこれと調べてしまった.
とにもかくにも腱鞘管への注射は痛いようだ。
おかげで情けない話だがクリニックへ予約の電話を入れるのに30分ほど躊躇ってしまった。
でも、思い返せば僕だってこの病気になって以来、数々の痛い注射を経験してきた。
ざっとあげるだけでも、
・ 穿刺吸引細胞診
・ 針生検
・ SNリンパ節への同定注射
・ 手術前の太い点滴の針
・ 陥入爪手術の時に打った足親指への局麻注射
・ CVポート増設時の鎖骨下に打った局麻注射
・ 足の甲からの採血
などなど、病院が苦手だった自分を自分で褒めたいほど耐えてきた立派な実績があるのだ。
今度の注射だってきっと耐えられる・・・と勇気を奮い起こし、ようやくクリニックへ予約の電話を入れることができた。
そして1時間後。
クリニックに着いた僕は予診票を書いていた。
既往歴や手術歴のところには、今の病気のことは書かなかった。
ほどなくしてマイクで名前を呼ばれたので診察室に入る。
先生は僕の症状を聞くと、
「ドケルバンだね。一度レントゲンを撮らせてください」
と言って、左右を比較するために両手を2カット撮影された。
「飲み薬と注射とあるけど、どっちがいい?」
と聞かれたが、すっかり覚悟を決めた僕は躊躇なく注射を希望した。
注射は思ったよりも痛くなかった。
右腕の橈骨のあたりに打ってもらったが、細い針を使っているのか「チクン」とした後は何も感じなかった。
ただ薬液注入の最後のほうで遠くのほうにいた痛みがどんどん近くなり始め、(やばい、やばい。このまま痛みが大きくなると泣くかも)と思った2秒後に注射が終わっていた。
先生は「はい、これで終わりっ!」という雰囲気を出したので、「これはどういう注射ですか?」と、慌てて質問をした。
先生によると、キシロカインとステロイド(デカドロン)が入っていて、直後は麻酔で痛みが消えるが、2時間くらいでその効果はなくなるらしい。
しかし興奮状態であった痛みの情報がリセットされるので痛みはぐっとマシになるはずで、もし5日経っても痛みがましにならなかったらまた来てほしいとのことだった。
確かに打った直後はまるで魔法にでもかけられたように痛みがすっかり消失した。
しかし、やっぱり2時間ほどすると痛みが戻ってきて、前よりもマシになったのか変わっていないような微妙な感じだった。
ネットで調べてみるとステロイドの効果が表れるまでには週単位で時間がかかるとの記事も見つけたので、少しでもマシになるよう期待しながら待っているところだ。
術側の左手はこれまでもかばいながら生活をしてきたので腱鞘炎にはなりにくいと思うが、万が一腱鞘炎になったとしたら今回のように注射を打つなんてことができないんだなと改めて思い、これまで以上に気を付けようと気を引き締める。