過去の記事を読んでいただいている方にはもうお分かりだと思うが、僕は極度の怖がりで痛がりである。
こんな僕が数々の術前検査に耐え、全身麻酔下での手術を受けたなどいまだに信じられない。

手術後は、EC療法が3週間に1回4クール。
その後、アブラキサンが3週間に1回12クール。
ハーセプチンが3週間に1回18クール(1年間)という術後抗がん剤の治療が予定されていた。

乳がんの先輩方のブログを読んでいると、「CVポート」なるものがあることがわかった。
なんでも、局所麻酔下での手術‥、というより処置というほど簡単に埋めることができる。

○ 点滴の穿刺を失敗されない。

○ 採血や造影剤の注入もポートからでOK。

○ 血管に穿刺するわけじゃないので痛くない。

○ まるでガソリンスタンドで給油しているような感覚。

○ 長い時間の点滴中も腕が自由に使え、スマホが触り放題。

○ 抗がん剤の血管外流出の危険性が少ない。


「なにこれ!めっちゃいいじゃん!」
抗がん剤終了後は1ヶ月に1回フラッシュする必要があるらしいが、再発のリスクが高い僕にとって埋めておいても損はなかろう。

早速先生に相談してみたところ、なぜかあまりいい顔をしない。
しかし、絶対「ポート」って決めていた僕は、半ば強引に話を押し進めた。
今までの治療や検査の中で、主治医の手技にほとんど痛さを感じなかったことについて、かなり信頼していた僕は最後の念押しをした。

「先生が切ってくれるんですよね?中には放射線科の先生が切るってことを聞きましたが。」
「僕が切りますよ」
「痛くないんですよね?」
「……。痛かったら追加で麻酔打ちますから」
え、痛いの?(汗)
最初の沈黙はなに?

手術は手術室でするらしい。
ま、ネットでも処置室では衛生上の問題があった…という記事もあったし、手術室で上等、上等!
2泊3日の入院で、2日目に局麻下で手術、3日目に初のECを打つという日程だった。