(前回(フィクション)からの続き)

Q5:なぜ再発したと思うか?
腋窩リンパ節に20個の微小転移があり、脈管侵襲が陽性であれば再発しないほうがおかしいでしょう。

Q6:しかしそのために食事療法をしていたのではないのか?
かつて「35 癌になって見直した食生活」の中でも述べたが、食事療法で癌の再発を防げるなんて一度も思ったことはない。
それでもそんな生活を続けていたのは、
・ 新たな病気の予防にはなる
・ 医師から受ける受動的な治療だけでなく、自分自身でできる何かをしたかった・・・
からである。

Q7:再発したことで食事制限をやめるつもりは?
2年以上も続けてきたことなので、今更もう止めることなんて考えていない。
むしろより厳しく続けていこうと思っている。
今になってやめるんだったらとっくの前にやめて、チーズがたっぷり乗ったピザを食べて、焼肉屋でビールをしこたま飲んでいる。

Q8:再発確定後の治療で何か思うことはあるか?
僕は代替療法や民間療法には否定的な考えを持っているので、再発が確定した後も標準的な治療をお願いし、これを粛々と受け入れようと思っている。
しかしこれからの治療の目的は完治ではなく、癌と共生しながら延命をはかっていくことになるので、
・ 副作用(手足の激しい痺れ、脱毛等)が激しい薬(ケモ)
・ 痛い検査や治療等
は勘弁してほしいと思っている。
このおかげで命が多少短くなったとしても全然構わない。 

Q9:あとどれくらい生きられると思うか?
正直なところ、先生には一般的なことでいいので余命を聞いてみたい気持ちにはなった。
でも腫瘍マーカーが多少上がったくらいでする質問ではないだろうと思い、結局は聞いていない。
ただ自分で考える限り、術後の病理結果を見ると大人しい顔つきの癌だと思うし、すぐに死ぬようなことはないだろうけど、それでもあとせいぜい5~6年といったところではないかと思っている。
もっともこれはケモ後の癌の性質に変化がなく、腋窩リンパ節に高度な転移があったということを無視した場合の話だが。

Q10:これから仕事はどうされるつもりのか?また再発のカミングアウトは?
かつて「68 癌患者のいる職場」という記事の中で、癌であることをカミングアウトしたことを激しく後悔したことを書いたが、やはり会社に報告するメリットを全く感じない。
だから今回の再発が確定したとしても、会社には報告しないつもりだ。
現在は単身赴任中なので、「癌が再発した」と言えばすぐに単身赴任は解除されて自宅に帰れるのだろうけど、これといって仕事の実績を示せないまま病気を理由に帰りたくないという気持ちもある。

仕事は身体と状況が許す限りこれからも続けたいと思っている。
寝たきりの方にとっては大変失礼な話だが、社会と交わりながら仕事を続けることが、今の自分にとっては病気を忘れて人間らしく生きているように思えるからだ。
もっとも病状が進んで他人に迷惑をかけるようなことになれば、賛否両論はあるだろうけど傷病手当をいただきながら休職することもあるだろうし、 退職することも考えなければいけないだろう。(※ この場合はもちろん病気のことをカミングアウトしなければならないだろうけど。)

Q11:ブログのカテゴリーはまた「闘病」に戻すのか?またランキングに復帰する考えはあるのか?
ランキングに再び参加しようという考えは現在はない。
ランキングが上がれば注目度も上がって読者が増えるのだろうけど、タイトルから内容を推測して興味本位で斜め読みされるよりも、心から僕のブログに共感してくださる方をこれからも大事にしたいと思っている。

ただブログ村等に参加している以上、ブログの内容に合った適切なカテゴリーを設定することはマナーだと思うので、カテゴリーの見直しは図るかもしれない。
もっとも本当にブログ村に参加する必要があるのかも含めてもう一度考えてみたいとも思っているが。
(完)