2016.6.6
予約していた16:00ちょうどに鍼灸院に着いた。
個人経営の鍼灸院は住居との兼用になっていて住居側の呼び鈴を押そうか迷ったが、鍼灸院側の扉を開けると自動的に電子メロディーが流れ、すぐに白衣を来た先生が出迎えてくれた。
女性に対して印象を述べるのは失礼だが、メガネをかけた細くて小柄な先生で、ちゃきちゃきとしたしゃべり方は電話でお話ししたとおりのまま。
年齢は60歳手前くらいだろうか。
イメージ通りかと言われればそのとおり。
靴を脱いで部屋にあがると10畳ほどの診療スペースになっていて、左手に事務机と簡単な椅子3脚と、右手には診療用のベッドが2台と鍼灸用のものと思われる機械が置いてあった。
これを見ると鍼灸の治療もやっているようだ。
奥には医療関連の本がぎっしり詰まった本棚が3架置いてあり、全体的に雑然とした感じがする。
「患者さんはこちらに・・・、付き添いの方はこちらにお座りください」
と椅子を勧められたので僕が患者側に腰を下ろすと、患者は僕の妻だと思っていたようで驚かれていた。
奥さんの代わりに旦那さんが連絡するケースも多いようで、僕の場合もそうだと思い込んでいたようだ。
いや、そういえば僕も「男性だけど乳がんなんです」ということをきちんと伝えていなかったような気がする。
クリニックの先生に書いてもらった診療情報提供書を渡すと先生はすぐに開封され、続いて僕が書いた予診表を見ながら補足的に質問をされる。
そしてメールでもらった資料を約30分かけて一通り説明されたあと、ベッドへと移動した。
ズボンを脱ぐようにと言われてもじもじしてしまったが、すぐにカーテンを引いてくれた。
そういえばもらった資料の中に「パンティーだけになってもらいます・・・」なんて書いてあったことを思い出したが、僕は上肢の浮腫なのでズボンは脱がなくてもいいと思っていた。
カーテン越しの先生の指示でそこに置いてあったデジタル体重計に乗って表示された体重を伝え、ベッドに横たわって上半身だけ起こし、下半身は下着の上からタオルを掛けた。
最初に左腕の浮腫の程度を観察される。
巻尺で左右の腕の太さを数か所計測してもらったが、一番左右差があったのが前腕部で3㎝だった。
右腕と左腕の前腕部を自分でつまむように言われてやってみると、明らかに感触が違う。
右腕はなんなくつまめるのに、左腕は張っていてうまくつまめない。
正直、今の今まで体調によってはひどくむくむことを自覚していたが、総体的には大したことないと思っていた。
ネットで見たリンパ浮腫の画像はどれもこれもひどく左右差があり、そんなのに比べると僕は全然ましだったからだ。
しかし、今はっきりとわかった。
僕はいつの間にか立派なリンパ浮腫になっていたのだ。
前に手術を受けた病院でリンパ浮腫外来を受診した時、若い整形外科医から、
「リンパを廓清すれば絶対に浮腫になります。ならなかったらラッキーだくらいに思っていてください」
と言われて暗澹たる気持ちになったが、今その言葉が蘇ってきた。
術後2年が経過しても大したことになっていなかった(と思っていた)ので、いつの間にか僕は大丈夫だと信じ込んでいたのが一気に突き崩されてしまった。
僕の浮腫はステージⅡの早期らしい。
これが晩期やステージⅢになると、足の裏のような硬い皮膚になったり、強く腕を押しても型がつかずにはね返されるようになるそうだ。
予約していた16:00ちょうどに鍼灸院に着いた。
個人経営の鍼灸院は住居との兼用になっていて住居側の呼び鈴を押そうか迷ったが、鍼灸院側の扉を開けると自動的に電子メロディーが流れ、すぐに白衣を来た先生が出迎えてくれた。
女性に対して印象を述べるのは失礼だが、メガネをかけた細くて小柄な先生で、ちゃきちゃきとしたしゃべり方は電話でお話ししたとおりのまま。
年齢は60歳手前くらいだろうか。
イメージ通りかと言われればそのとおり。
靴を脱いで部屋にあがると10畳ほどの診療スペースになっていて、左手に事務机と簡単な椅子3脚と、右手には診療用のベッドが2台と鍼灸用のものと思われる機械が置いてあった。
これを見ると鍼灸の治療もやっているようだ。
奥には医療関連の本がぎっしり詰まった本棚が3架置いてあり、全体的に雑然とした感じがする。
「患者さんはこちらに・・・、付き添いの方はこちらにお座りください」
と椅子を勧められたので僕が患者側に腰を下ろすと、患者は僕の妻だと思っていたようで驚かれていた。
奥さんの代わりに旦那さんが連絡するケースも多いようで、僕の場合もそうだと思い込んでいたようだ。
いや、そういえば僕も「男性だけど乳がんなんです」ということをきちんと伝えていなかったような気がする。
クリニックの先生に書いてもらった診療情報提供書を渡すと先生はすぐに開封され、続いて僕が書いた予診表を見ながら補足的に質問をされる。
そしてメールでもらった資料を約30分かけて一通り説明されたあと、ベッドへと移動した。
ズボンを脱ぐようにと言われてもじもじしてしまったが、すぐにカーテンを引いてくれた。
そういえばもらった資料の中に「パンティーだけになってもらいます・・・」なんて書いてあったことを思い出したが、僕は上肢の浮腫なのでズボンは脱がなくてもいいと思っていた。
カーテン越しの先生の指示でそこに置いてあったデジタル体重計に乗って表示された体重を伝え、ベッドに横たわって上半身だけ起こし、下半身は下着の上からタオルを掛けた。
最初に左腕の浮腫の程度を観察される。
巻尺で左右の腕の太さを数か所計測してもらったが、一番左右差があったのが前腕部で3㎝だった。
右腕と左腕の前腕部を自分でつまむように言われてやってみると、明らかに感触が違う。
右腕はなんなくつまめるのに、左腕は張っていてうまくつまめない。
正直、今の今まで体調によってはひどくむくむことを自覚していたが、総体的には大したことないと思っていた。
ネットで見たリンパ浮腫の画像はどれもこれもひどく左右差があり、そんなのに比べると僕は全然ましだったからだ。
しかし、今はっきりとわかった。
僕はいつの間にか立派なリンパ浮腫になっていたのだ。
前に手術を受けた病院でリンパ浮腫外来を受診した時、若い整形外科医から、
「リンパを廓清すれば絶対に浮腫になります。ならなかったらラッキーだくらいに思っていてください」
と言われて暗澹たる気持ちになったが、今その言葉が蘇ってきた。
術後2年が経過しても大したことになっていなかった(と思っていた)ので、いつの間にか僕は大丈夫だと信じ込んでいたのが一気に突き崩されてしまった。
僕の浮腫はステージⅡの早期らしい。
これが晩期やステージⅢになると、足の裏のような硬い皮膚になったり、強く腕を押しても型がつかずにはね返されるようになるそうだ。