病気になって以来、精製された食品はできるだけ避けるようにしている。
白米も例外ではないのだが、サラリーマンをしているとどうしても仕事仲間との外食が多くなり、自分が思うような理想の食事がなかなかできない。
せめて自宅では・・・と思って玄米が焚ける炊飯器を購入していたものの、ここ数か月間、月の半分は出張する生活を送っていたのでなかなかお米を買う機会がなかったのだ。

先日、お友達から玄米を2kgいただいた。
年が明けて出張生活もようやく落ち着き始めたので、焚いてみることにした。

結婚する前は一人暮らしが長かったので一通りの生活力はあるつもりなのだが、結婚してからは一度も自分でお米を洗ったり焚いたりしたことはない。
ましてや玄米を焚くなど初めてのことで、若干の不安を感じていたのだが、炊飯器の説明書やらネットでおいしい焚き方を勉強してなんとか焚くことができた。

 

味見をしてみると、僕好みの固さでなかなかよく焚けている。

病気をする前はとても食いしん坊で、しかもおいしいものが大好きだった。
独り暮らしをしていた頃は自宅で料理を作ることも好きだったのだが、、単身赴任先では料理はしないと決めていた。
理由は、食にかける時間がもったいないと思ったからだ。
○ 献立を考える。
○ 買い出しに出かける。
○ 料理を作る。
○ 食べる
○ 洗い物や後片付けをする。
これだけの工程で何時間も時間を割かれる。

便利な世の中になり、小腹が空けば24時間開いているお店がそこら中にあり、出来合いのお惣菜だって手に入るのだ。
ましてや独り暮らしの身分で急なお誘いが入ったりして予定がたたない中、わざわざ食べ物を自宅に置いておく必要がない。
外食すれば食べる時間だけで済むと、そう思っていたのだが。

しかし・・・24時間開いているスーパーやコンビニのサラダなどは全く新鮮さが感じられず、おまけに変な匂いがする。
お惣菜はやたら肉系の揚げ物が多く、野菜料理は少ない上に保存料やら着色料などの添加物が入っていて味付けもおいしくない。
インスタントラーメンなどを食べた次の日は、朝起きた瞬間から体の不調を感じる。
外食にしても同じことで、好きなものを好きなだけ食べることができ、おいしいとは思っても体にいいものを摂取しているという気分にはならない。(駅前の大戸屋さんだけは例外だと思っているが。)

今まで自宅で玄米を焚いたことはなかったけど、真空パックになった玄米をレンジで温めて食べることはしていた。
玄米を食べた後はすごく体の調子がいいということはよく分かっていたはずなのに、単身赴任に甘えてあまりに易きに流れてしまっていた。

今回、頂いた玄米を食べながら単身赴任先での食事をどうするのかもう一度考えてみたが、やっぱり簡単なものでもいいから自分で料理を始めてみようと思った。
確かに時間は大きく割かれてしまうが、大量生産され、添加物がたっぷり入っているようなものを自分の体に入れてはいけない。
ましてや大病をした身で、これ以上の病気はしたくないではないか。

自分で作れば1から10まで何がどれだけ入ったのかを掌握することができる。
もどきではなく本物の調味料を使い、肉や乳製品が入っていない新鮮な材料で、季節に応じた旬の食事を作ることをもう一度挑戦してみるかな。

それではさっそくNHKの「きょうの料理、1月号」を買ってくるとしよう。