単身赴任元・・・つまり実家へ2~3日帰る用件があったので、かかりつけの心療内科と全摘手術をした元の病院の形成外科に、つとにひどくなってきた左腕のリンパ浮腫のLVA手術について相談してきた。

まずは心療内科から・・・。

以前「67 心のお薬」というタイトルで記事にしたが、心療内科を受診するきっかけになったのは、ある悲しい出来事があったことによる「鬱状態」の発症だった。
「鬱」に関してはもうすっかり回復したのだが、もともと神経が繊細?敏感?な性格が災いしてもともと不安障害の気があったので、頓服として抗不安薬の処方を継続して受けていたのだ。

加えてここ最近は、
○ 昨年からの単身赴任で、僕の環境が激変したこと
○ 新しい職場でこれまで以上に成果を求められるようになったこと
○ 気の合わない上司と付き合わざるを得なくなったこと
○ 幹部職員に昇格したが、単身赴任で思うようなマネージメントができないこと
○ 可愛がっていた部下が同僚とのいざこざが原因で僕の部署を離れることになってしまったこと
など、不安のタネが尽きない状況になっていた。

これまではデパスやセニランといった薬でドキドキするような不安感を抑えていたが、この薬の半減期は6時間くらいで、薬としては短期作用型と呼ばれている。
この数か月の間、不安感を1日中 感じていることが多い僕としては、効果が続かないことを少々頼りなく思っていた。

このことを先生に相談してみると、頓服としてこれまでとおりセニランを30回分と、新たにメイラックスという薬を30日分いただけることになった。
朝飲めば一日中効果が持続するとのことだった。

自宅に帰ってからメイラックスのことを調べてみると半減期はなんと60~200時間で、超長期作用型と言われる薬だった。
強い薬なんじゃないかとさすがにビビったが、長期型のほうが依存性は低くなるらしい。

月曜日の朝、初めてメイラックスを飲んで会社に行ってみたが・・・、うん、いい感じに気持ちが楽になった。
そしてお昼を過ぎてもその状態が続いている。
毎日飲むには抵抗があるので、不安感が強かったり重要な会社行事がある日など、限定して飲んでみようと思う。

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つづいて本題の形成外科。

先に書いた心療内科は町医者だったが、次に受診する形成外科は僕が全摘手術を受け、約1年半ほど通った病院の中にある。
全摘手術後に受けた形成外科では、「リンパ浮腫には絶対なります」と冷たいことを言われたが、そう断言した医師は退職してもういない。
新しい担当医はどうやら女性のようだ。

40分ほど待たされた後、コールされて診察室に入ると僕と同じ40歳台くらいの女性の医師が出迎えてくれた。
すぐに電カルで僕の過去の治療歴を確認されると、浮腫になった僕の左腕を一瞥し、これについては「ひどい」とも「ひどくない」とも評価はせずに、「LVA手術は万能なものではなく、悪いものを取ったから完治するという類のものではない。あくまでリンパ浮腫との共生が目的です。」ということをものすごく強調してお話された。
難しい手術になるのでこの手術ができる医師も限られているが、それでも近くの大学病院にこれを得意とする医師がいるらしく、紹介状を書いていただけることになった。
手術ということになれば、この病院の手術室まで出張ってきてくれるらしい。

僕としても単身赴任先の慣れない病院で手術を受けて入院するよりも、慣れ親しんだこの病院のほうがいい。
自宅からも近いし何かと便利だ。

地域医療連携室が間に入り、人気の先生だったがなんとか今週の金曜日に予約がとれたので、大学病院まで紹介された先生のところへ行ってみることになった。
もちろん僕の左腕が手術の適用になるかどうかはまだ分からないし、僕もまだ手術を受ける覚悟もできていないのだが、浮腫で左腕のワイシャツの袖口のボタンを留めることが難しくなってきた今日では、とりあえず前に進んでみるしかない。

反面、折角包帯による圧迫療法を教えてもらったのに、あれやこれやと理由を付けて全く実践できていないことも心に引かかっている。
やるべきことをやらずしてこのまま手術の道へと進んでもよいものなのか、逡巡する日々である・・・っていうか、包帯やれよって話だね。
リンパ浮腫の解消に前向きに取り組んでおられる方のブログを見ていると、苦労しながらも圧迫療法を実践されている方をたくさんお見かけする。
それに比べると僕はまだまだ甘い・・・のだろうね。