厳密に言えば2016.11.28に心エコーの検査が残っているのだが、これは僕の再発疑惑がクロだと判明した場合に備えてケモを打てるかどうかの検査になるので、再発疑惑としての検査は先日の骨シンチの検査で全て終わったことになる。
2016.11.15
予約していた11:30に血液腫瘍内科の自動受付機に診察機を通し、受付の女性にどれくらいの待ちですか?と尋ねると12人待ちとのことだった。
少なくとも1.5時間はかかるというので、受付に断って院内のドトールへ行き、例の如くホットコーヒーのLサイズを注文して「年末調整」の書類を記入して時間を潰していた。
1.5時間後、戻ってきたことを受付に言うとすぐに診察室に呼ばれた。
教授の第一声は挨拶もなしにいきなり「たいちさん、体に変わりはないかい?」だった。
覚悟はしていたもののドキっとして一瞬顔が強張ったが、特にこれといった異常がないことを伝えると、教授は2台ある右側にあるモニターに検査画像を出しながら、
「骨はね、大丈夫だったよ」
と、骨シンチの結果を伝えてくれた。
以下、教授の言葉を要約する。
1 骨シンチ
所見なし
2 PET-CT
縦隔(前縦隔も中縦隔も関係ないと言った)あたりがぼんやり光っていて、リンパ節が腫れているというのは分かるのだが、これが悪性なのか良性なのか生検しなければ分からない。
教授は、癌ではなく胸腺種かも分からないしね・・・というけれど、胸腺種を良性ととらえていいものかどうなのか僕には分からない。
ただ、前の病院で撮ったCTを見比べてみると気管支と気管支の間のリンパ節の腫れが大きくなっていて、数も増えている感じがするというが、撮影に使ったCTの機種も違うし、医師のオーダーも違うので今回の結果だけでは判断できないとのことだった。
前の病院で撮ったCTで指摘された右肺にある怪しい影も、PET-CTでは光らなかった。
あまりに小さいものは光らないらしいが、教授の経験から言えば大きさは2~3mm程度の大きさらしい。
3 結論
CEAが15.7という数値は気にすることはないが、総合的に考えると「限りなくクロに近いグレー」ということ診断だった。
4 これからの治療
現在はタモキシフェンを服用してもらっているが、他に男性乳がんに有意なホルモン療法がなく、わずかにアロマターゼ阻害剤が効くという症例があるくらいらしい。
今の段階でホルモン療法をやめてケモ(ハーセプチン)をやってもいいけれど、闘う武器はたくさんあったほうがよく、弾も無駄を遣いせずに大事に使っていきたいことを考えると・・・、
① 2ヶ月後にもう一度胸部と全腹部の造影CTを取る。
② 異常があればタモキシフェンをやめてアロマターゼ阻害薬に変更する。
③ 異常の度合いによってはハーセプチン、若しくは副作用のキツイケモをやってもらう
というのが、教授の提案だった。
もちろん、今の僕に異論があるはずがない。
次回は12/16(金)にCTを取り、12/20に採血した後、診察となる。
以上が現在の僕の状況で、検査結果が出たものの完全にクロだと決まったわけではないが、当の本人は完全に覚悟を決めている。