2015.10.7
今日はウィッグをレンタルしているスヴェンソンに行き、メンテナンスと自毛のカットをしてもらった。
現在の自毛の様子はというと。。。
脱毛の副作用があるアブラキサンの最終投与が2015.3.12だったので、今日で209日目を迎える。
アブラキサンをやめれば途端にワサワサと髪の毛が生えてくると思っていたのだが、伸びる速度は僕が思ってた以上に低調だ。
脱毛していたこの一年は病気のことも含めて怒涛のようなストレスに晒されたので、副作用ではなく本当に禿げてしまったのではないかと少々心配している。
現在投与を続けているハーセプチンには脱毛の副作用は少ないとされるが、このハーセプチンもひょっとすれば間接的に影響しているのかもしれない・・・と、自分を慰めているこの頃だ。
それでも髪の毛はなんとか3センチくらいまで伸びてきたが、脱毛する前の剛毛は見る影もなくなり、赤ちゃんの産毛のような毛質をしている。
なにしろ細くて柔らかいので朝起きればくせ毛のような寝癖が渦を巻いているし、汗を掻いて頭が濡れれば髪の毛がまとわりついて地肌が丸見えになる。
しかし世間によくいる禿げたおっさんくらいには見られるようになったので、帽子を脱いで街を出歩くことについてはそんなに抵抗がなくなった。
でも会社の同僚など僕を知っている人の前ではまだウィッグを脱ぐ勇気はない。
2015年中にウィッグを卒業できればいいなと希望を持っているが、このペースではひょっとすれば年明けになるかもしれない。
僕のウィッグは妻と相談してレンタルにしたので、月々1万7千円ほどのレンタル代を支払っているが、この10月で償却が終わり、このウィッグは晴れて自分のものになる。
ウィッグのメンテナンスは、自宅でのシャンプーをだいたい10日に一度程度行っているが、それ以外にスヴェンソンでのメンテナンスは2~3か月に一度程度したほうがいいのだそうだ。
しかし日記を見返してみると、過去のメンテナンスは、1月10日・7月23日・10月7日(今日)とズボラもいいところだ。
メンテナンスは1回5,000円くらいかかるが、髪の毛があった頃の毎月の散髪代を思えば何ともない出費だ。
スヴェンソンは個室で髪の毛をカットすることができるので、今日はウィッグのメンテナンス以外に自毛の部分カットをお願いした。
耳周りや後頭部の髪の毛だけが伸びすぎてしまったのだ。
妻に少しだけなので切って欲しいとお願いしたのだが、「私には無理無理」と言って切ってくれなかったのだ。
僕が最後に散髪屋さんで髪を切ってもらったのは2014.7.31で、日記を読み返すと、この日に個室の美容院のご好意でスキンヘッドにしてもらっていた。(本当は美容院では剃刀を使ってはいけないらしい。)スヴェンソンの個室でおよそ1年ぶりにサクサクと髪を切ってもらい、シャンプーやリンスをしてもらったり、頭皮マッサージを受けていると何やら心の奥底から「ジーン」としてきて、感動に似たような感情が沸き起こってきた。
病気になる前は、
「ああ、またそろそろ散髪に行かなきゃいけないな。時間もないしお金もいるし、面倒だなぁ」
なんて思っていたのに、他人に整髪してもらうことがこんなに嬉しく、そしてこんなに気持ちがいいだなんて・・・。
久しく忘れていた感覚に涙がこぼれる思いがした。
美容師さんがウルウルしていた僕に気付いたのか、
「久々に自毛をカットしてあげるとお客さんはみんな感動して喜んでくださいますよ。」
と声をかけてくれた。
さもあろう・・・・と、僕は心の中で深くうなづく。
すっきりした頭の上に、メンテナンスを終えてピカピカになったウィッグを乗せてお店を出た。少しひんやりとした秋晴れの中、散髪屋さんで髪を切った後のような清々しい気持ちは本当に久しぶりに味わう感覚だった。
今日はウィッグをレンタルしているスヴェンソンに行き、メンテナンスと自毛のカットをしてもらった。
現在の自毛の様子はというと。。。
脱毛の副作用があるアブラキサンの最終投与が2015.3.12だったので、今日で209日目を迎える。
アブラキサンをやめれば途端にワサワサと髪の毛が生えてくると思っていたのだが、伸びる速度は僕が思ってた以上に低調だ。
脱毛していたこの一年は病気のことも含めて怒涛のようなストレスに晒されたので、副作用ではなく本当に禿げてしまったのではないかと少々心配している。
現在投与を続けているハーセプチンには脱毛の副作用は少ないとされるが、このハーセプチンもひょっとすれば間接的に影響しているのかもしれない・・・と、自分を慰めているこの頃だ。
それでも髪の毛はなんとか3センチくらいまで伸びてきたが、脱毛する前の剛毛は見る影もなくなり、赤ちゃんの産毛のような毛質をしている。
なにしろ細くて柔らかいので朝起きればくせ毛のような寝癖が渦を巻いているし、汗を掻いて頭が濡れれば髪の毛がまとわりついて地肌が丸見えになる。
しかし世間によくいる禿げたおっさんくらいには見られるようになったので、帽子を脱いで街を出歩くことについてはそんなに抵抗がなくなった。
でも会社の同僚など僕を知っている人の前ではまだウィッグを脱ぐ勇気はない。
2015年中にウィッグを卒業できればいいなと希望を持っているが、このペースではひょっとすれば年明けになるかもしれない。
僕のウィッグは妻と相談してレンタルにしたので、月々1万7千円ほどのレンタル代を支払っているが、この10月で償却が終わり、このウィッグは晴れて自分のものになる。
ウィッグのメンテナンスは、自宅でのシャンプーをだいたい10日に一度程度行っているが、それ以外にスヴェンソンでのメンテナンスは2~3か月に一度程度したほうがいいのだそうだ。
しかし日記を見返してみると、過去のメンテナンスは、1月10日・7月23日・10月7日(今日)とズボラもいいところだ。
メンテナンスは1回5,000円くらいかかるが、髪の毛があった頃の毎月の散髪代を思えば何ともない出費だ。
スヴェンソンは個室で髪の毛をカットすることができるので、今日はウィッグのメンテナンス以外に自毛の部分カットをお願いした。
耳周りや後頭部の髪の毛だけが伸びすぎてしまったのだ。
妻に少しだけなので切って欲しいとお願いしたのだが、「私には無理無理」と言って切ってくれなかったのだ。
僕が最後に散髪屋さんで髪を切ってもらったのは2014.7.31で、日記を読み返すと、この日に個室の美容院のご好意でスキンヘッドにしてもらっていた。(本当は美容院では剃刀を使ってはいけないらしい。)スヴェンソンの個室でおよそ1年ぶりにサクサクと髪を切ってもらい、シャンプーやリンスをしてもらったり、頭皮マッサージを受けていると何やら心の奥底から「ジーン」としてきて、感動に似たような感情が沸き起こってきた。
病気になる前は、
「ああ、またそろそろ散髪に行かなきゃいけないな。時間もないしお金もいるし、面倒だなぁ」
なんて思っていたのに、他人に整髪してもらうことがこんなに嬉しく、そしてこんなに気持ちがいいだなんて・・・。
久しく忘れていた感覚に涙がこぼれる思いがした。
美容師さんがウルウルしていた僕に気付いたのか、
「久々に自毛をカットしてあげるとお客さんはみんな感動して喜んでくださいますよ。」
と声をかけてくれた。
さもあろう・・・・と、僕は心の中で深くうなづく。
すっきりした頭の上に、メンテナンスを終えてピカピカになったウィッグを乗せてお店を出た。少しひんやりとした秋晴れの中、散髪屋さんで髪を切った後のような清々しい気持ちは本当に久しぶりに味わう感覚だった。