そもそもブログを開設しようと思ったきっかけは、
○ 数少ない男性乳がん患者に向けて、自分が受けた治療や体験を参考にしてもらいたかったこと。
○ この病気になって思ったことや考えたことをいろんな人に知ってもらうことで、支えが欲しかったこと。
○ 自分に万が一のことがあった時、家族や友人、同僚などに、僕が生きたシルシを残そうと思ったこと。
○ 自分自身の治療や体調に関する記録を残すこと。
である。
乳がん患者がその時々に感じたことや思ったこと、考えたことなどは、同じ病気を体験した人でないと分かりあえないなって思うことがある。
治療にかかるお金のこと、子供のこと、再発や死への恐怖や不安、治療の辛さ、仕事のことなど、同じ乳がんを患っている方なら容易に理解してくれるだろうと思うことが、なかなか他人には伝わらない。
信頼している人からの何気ない一言で深く傷つき、人目を憚らず涙することもある。
逆に何気ない話をしたつもりが大事な人を悲しませ、苦しませてしまったこともある。
まして僕は男性で、同じ病気の人と胸襟を開いて話しあえるなんてことはまずないだろう。
乳がんの闘病ブログは星の数ほどあるが、いくら同じ病気をしたとはいえ女性が乳がんをテーマにして開設しているブログにコメントを残したり、またブログ主さんにメールしたりするのは、満員の女性専用車両に一人で乗り込むほどの勇気がいる。
すい臓や、肺などさまざまな部位のがんと闘っておられる方の闘病ブログでは、性別を問わずコメントが入り、時には同病の方同士でのオフ会があったり、また入院すれば近くない距離にも関わらず、互いにお見舞いに行ったりしているのを見ることがある。
人見知りの僕にとって人付き合いは苦手なほうなのだが、それでも羨ましいなって思わないこともない。
男性乳がん患者は孤独なのだ。
そんな中、ブログを開設して以来思いがけず暖かいコメントやメールをいただいて、全く驚いてしまった。
女性特有の病気と称されるだけあって、乳がんの異端児である僕なんて到底受け入れてもらえないだろうと思っていた。
それだけにその嬉しさはひとしおである。
孤独感を払拭できただけでなく、時には有用なアドバイスまでいただいた。
僕が今通っている単身赴任先のクリニックは、このブログを通じてお知り合いになった方に紹介してもらったのだ。
このブログの存在は、僕のことをリアルで知っている一人の人だけに教えた。
奇しくもその方も乳がんを患ったのだが、この人には僕のことをなにもかも知っておいてほしいと思ったからだ。
他にこのブログの存在を知る人は、家族にも友人にも同僚にもいない(はずだ)。
気をつけなければいけないのは身バレだ。
男性乳がんは珍しいだけに、アップする話題に気をつけないとすぐにここのブログ主が僕だと特定されてしまう。
なにしろ「男 乳がん」で検索すると簡単にここにたどり着いてしまうのだから。
現に前のブログは妻に「検索」からバレてしまった。
その場ではシラを切りとおしたものの、すぐに記事は全部非公開にし、ほとぼりが冷めたころを見計らって新たに再開したブログがここである。
見られて悪い記事はないけれど、読み手の顔がリアルに浮かぶと自由に文章が書けなくなる。
このブログの行く末はまだ何も考えていないが、ステージⅣの疑いがあるとはいえ現在の僕は寛解状態にある。
病院には経過観察とポートのフラッシュに通うくらいで、みなさんに報告するような進捗も治療も少なくなり、これからは40歳を過ぎたおっさんの日常語りがメインになるだろう。
となれば、闘病カテゴリーにいつまでも居座っていてもしょうがないので、今アップしているリンパ浮腫の治療の記事が終われば登録カテゴリーを見直そうと考えている。
最後に、JUGEMに放置状態だった前のブログは、先日退会処理をして完全に閉鎖させてもらったことをご報告させていただきたい。
人生初のブログでそれなりに思い入れがあったのだが、記事の9割は「回想」という形で今のブログに移植することができた。
しかしあの時、皆様からいただいた心温まるコメントまでは移植することができず、生涯の心残りである。
寄せられたコメントが他のブログにはないほどの長文だったのは、書き手と読み手の心が同期したように思え、僕の密かな自慢だったのだ。
ブログの運営がいつまで続き、これからどういう方向に進むか見当もつかないけれど、引き続き皆様の暖かいご支援をよろしくお願いします。
たいち
○ 数少ない男性乳がん患者に向けて、自分が受けた治療や体験を参考にしてもらいたかったこと。
○ この病気になって思ったことや考えたことをいろんな人に知ってもらうことで、支えが欲しかったこと。
○ 自分に万が一のことがあった時、家族や友人、同僚などに、僕が生きたシルシを残そうと思ったこと。
○ 自分自身の治療や体調に関する記録を残すこと。
である。
乳がん患者がその時々に感じたことや思ったこと、考えたことなどは、同じ病気を体験した人でないと分かりあえないなって思うことがある。
治療にかかるお金のこと、子供のこと、再発や死への恐怖や不安、治療の辛さ、仕事のことなど、同じ乳がんを患っている方なら容易に理解してくれるだろうと思うことが、なかなか他人には伝わらない。
信頼している人からの何気ない一言で深く傷つき、人目を憚らず涙することもある。
逆に何気ない話をしたつもりが大事な人を悲しませ、苦しませてしまったこともある。
まして僕は男性で、同じ病気の人と胸襟を開いて話しあえるなんてことはまずないだろう。
乳がんの闘病ブログは星の数ほどあるが、いくら同じ病気をしたとはいえ女性が乳がんをテーマにして開設しているブログにコメントを残したり、またブログ主さんにメールしたりするのは、満員の女性専用車両に一人で乗り込むほどの勇気がいる。
すい臓や、肺などさまざまな部位のがんと闘っておられる方の闘病ブログでは、性別を問わずコメントが入り、時には同病の方同士でのオフ会があったり、また入院すれば近くない距離にも関わらず、互いにお見舞いに行ったりしているのを見ることがある。
人見知りの僕にとって人付き合いは苦手なほうなのだが、それでも羨ましいなって思わないこともない。
男性乳がん患者は孤独なのだ。
そんな中、ブログを開設して以来思いがけず暖かいコメントやメールをいただいて、全く驚いてしまった。
女性特有の病気と称されるだけあって、乳がんの異端児である僕なんて到底受け入れてもらえないだろうと思っていた。
それだけにその嬉しさはひとしおである。
孤独感を払拭できただけでなく、時には有用なアドバイスまでいただいた。
僕が今通っている単身赴任先のクリニックは、このブログを通じてお知り合いになった方に紹介してもらったのだ。
このブログの存在は、僕のことをリアルで知っている一人の人だけに教えた。
奇しくもその方も乳がんを患ったのだが、この人には僕のことをなにもかも知っておいてほしいと思ったからだ。
他にこのブログの存在を知る人は、家族にも友人にも同僚にもいない(はずだ)。
気をつけなければいけないのは身バレだ。
男性乳がんは珍しいだけに、アップする話題に気をつけないとすぐにここのブログ主が僕だと特定されてしまう。
なにしろ「男 乳がん」で検索すると簡単にここにたどり着いてしまうのだから。
現に前のブログは妻に「検索」からバレてしまった。
その場ではシラを切りとおしたものの、すぐに記事は全部非公開にし、ほとぼりが冷めたころを見計らって新たに再開したブログがここである。
見られて悪い記事はないけれど、読み手の顔がリアルに浮かぶと自由に文章が書けなくなる。
このブログの行く末はまだ何も考えていないが、ステージⅣの疑いがあるとはいえ現在の僕は寛解状態にある。
病院には経過観察とポートのフラッシュに通うくらいで、みなさんに報告するような進捗も治療も少なくなり、これからは40歳を過ぎたおっさんの日常語りがメインになるだろう。
となれば、闘病カテゴリーにいつまでも居座っていてもしょうがないので、今アップしているリンパ浮腫の治療の記事が終われば登録カテゴリーを見直そうと考えている。
最後に、JUGEMに放置状態だった前のブログは、先日退会処理をして完全に閉鎖させてもらったことをご報告させていただきたい。
人生初のブログでそれなりに思い入れがあったのだが、記事の9割は「回想」という形で今のブログに移植することができた。
しかしあの時、皆様からいただいた心温まるコメントまでは移植することができず、生涯の心残りである。
寄せられたコメントが他のブログにはないほどの長文だったのは、書き手と読み手の心が同期したように思え、僕の密かな自慢だったのだ。
ブログの運営がいつまで続き、これからどういう方向に進むか見当もつかないけれど、引き続き皆様の暖かいご支援をよろしくお願いします。
たいち