僕はがんの再発を予防するために、肉や乳製品を食べないということには懐疑的だ。
ではなぜ僕が食事制限をしているのかというと、実質的な効果より精神的なものを求めているからかもしれない。
そのきっかけは、
○ 病院の治療以外に自分でも何かやっておきたいということ
○ 病気になる前のだらしのない食生活を見直して、他の大きな病気の予防をしたい…
と思ったからだ。
ほんとは肉も乳製品もバランスよく適量に食べるのがいいと思っている。
しかし僕にとってはこれが一番難しい。
単細胞なので0か100かしか選択肢がなく、真ん中の50をとるということができないのだ。
肉食をやめてからほぼ1年が経過し、肉食をやめた体感効果についてまとめておきたい。

○ 血液検査の結果が改善されたこと
3週間に1回、抗がん剤を投与する前の血液検査は通常コレステロールや中性脂肪などの検査はないのだが、2ヶ月ほど前、先生にお願いをして検査してもらった。
結果、手術前の数値より劇的に改善され、中性脂肪にいたっては下限に近い正常値であった。

○ カロリーが抑えられること
ダイエットはカロリーを抑制することが必須だが、肉を食べないことで摂取量が自然に抑えられる。
例えば、肉うどんのカロリーは522kcalだが、肉を残すと337kcalとなるといった具合だ。
当たり前だが、肉抜きでも食べすぎると肥える。

○ 洗い物が楽(妻)
お皿に動物性脂肪が付かないため洗剤を使う量が減り、洗い物がものすごく楽だそうだ。

大きくはこんなものだろうか。
肉食をやめただけではなく、減量したことや揚物を控えたこともよい効果につながったのだと思う。

この病気になる前から自分が理想とする食生活へ改善しようと、何度も何度も試みたが、結局自分に負けてしまってできなかった。
あのままだったら癌にならなかったとしてもきっと違う病気になっていたに違いない。
今回の病気を機に自戒の念を込め、もう一度頑張ってみようと取り組んだのが今回の食事制限だ。

余談になるが、外食した時に肉を残すのが心苦しいので、オーダーする時に肉はいらないことを伝えるようにしている。
ラーメン屋でのチャーシュー抜き、担々麺のミンチ抜きは、断られることなく快く応じてくれる。
吉野家の「牛丼の肉抜き」は勇気がなくてやっていない。(ホントは肉抜きで食べてみたいのだけど。)

予約を必要とするようなコース料理では、予め肉が苦手と言うと違う食材で作ってくれる。
カレー屋さんでルーの中に入っている肉抜きはお願いしたことがないが、あまりお店の方に負担になるような注文はしたくない。

番外編だが、宅配ピザでチーズ抜きもオーダーすることができるのだが、これはもはやピザとは言えず全く美味しくなかった。
※ マリナーラというのはトマトの水分を生地が吸ってしまい、ベチャベチャになってて全くおいしくなかった。