2泊3日の韓国旅行から帰ってきてからこの記事を書いている。
韓国旅行のことはまた別にアップしようと思っているが、一言感想を述べるとすればこの時期の韓国の寒さをなめちゃいけない。
「寒い!痛い!」
に尽きる。
調べてみるとソウルのお昼12時の気温は、マイナス3.9°~5.6°(tenki.jp)だったようで、道理で寒くて痛いわけだ。

40年前の小学校1年生くらいの時は真冬の体育の授業でも半ズボンでグラウンドに集合させられて、あまりの寒さに泣き出す友達もいた。
先生だけ長ズボンのジャージを履いているのを恨めしそうに見て、「先生だけずるーい!」とワーワー非難していたことを思い出したが、かつての日本もそれくらい寒かったのだ。
温暖化と暖房化が進んだのだろうか、日本の冬はあまり寒くなくなったような気がする。(少なくとも僕が住んでいる地域ではね。)

さて、タモキシフェン服用中にCEAが22.5まで上昇してもはやTAMは効いていないと判断され、再発を告知された2017.1.17にホルモン療法をアロマターゼ阻害薬に変更した。
男性乳がんに アロマターゼ阻害薬が効果があるのかどうかはデータ不足のため、日本乳癌学会のガイドラインでも推奨グレードC2(基本的には勧められない)となっていることは「247 最後の1錠」で述べたとおりである。
アロマターゼ阻害薬に3種類あることは今回初めて知ったのだが、僕に勧められたのは、
○ アリミデックス
○ フェマーラ
○ アロマシン
のうちのフェマーラ(レトロゾール)である。

 

タモキシフェンでよく言われる副作用として「ホットフラッシュ」があるが、僕の場合はほとんど副作用らしいものは感じなかった。
しかし今回のフェマーラはどうも服用してから関節痛・・・というか、油のきれたブリキのロボットのように全身がぎしぎしと軋むような強張りを感じるようになった。
特に朝ベッドから起き上がる時が一番辛く、僕の場合は腰に最も強く症状が表れているようだ。

昨年末、仕事が究極に忙しかった時は1日10時間くらいパソコンに向かいっぱなしで休みなしの生活を送っていたから、肩こりや腰痛を通りこして背中の筋を違えたかと思うほどの痛みがあって満足に体も動かなかったので、その延長線上かと思っていた。
しかし最近どうもそういったものとはまた違うように思えてきて、国立がん研究センター中央病院の「ホルモン療法の手引き」をネットで見てみると、関節痛・骨粗鬆症が副作用として挙げられていた。

今のところは1日中痛みの発現はあるものの我慢できないほどではなく、簡単なストレッチをして体をほぐすことで多少ましになる程度だが、次回の診察日に教授先生に一度相談してみることにしよう。
批判覚悟で申し上げると、どうも大学病院というところは患者の立場に立って・・・というよりかは白衣の目線で患者と接しているように思え、言い換えればなかなか親身になってくれないように思える。
まだ大学病院のお世話になって数か月なので僕の思い込みなのかも知れないが、自分のことを「研究対象」としてしか見ておられず、あそこが痛いとか困っていることを相談してみても「しょうがないね」という一言で終わるような気がして、なかなか心を開くことができない。
前回が民間病院だったので特にサービス面ではその差が気になってしまう。

前の病院ではケモの副作用を相談した時は、「がん化学療法認定看護師」さん自身あれこれ調べてくれたり、時には先生や薬剤師さんに掛け合ってくれて漢方薬も含めて処方をお願いしてくれたりなんかして非常に頼りになり、あまりの親切さに感激すらしたのだが、果たして大学病院というところはいかがなものなのだろうか。

次の診察日には腫瘍マーカーを検査することになっている。
フェマーラが効いていなければいよいよ本格的にケモの再開が検討されることになるだろう。
次のケモには何クールまで打てばいいという目標はない。
終わりが来るとすれば、使える薬がなくなる時だろうけどその話はまた次回に。