ある日、友達とのおしゃべりでこんなことが話題にのぼりました
なぜ食住衣は衣食住なのか?
食住衣でもなく住衣食でもない
友達は、人間にとって食べることは生きることなのだから、食が一番はじめにくるべきという意見が圧倒的だったけど
実は衣食住には衣食住という意味があるのでした
まず、旧約聖書のアダムとイブから
蛇と出会って禁断の果実を食べ、知を知り、裸であることに気付くと、いちじくの葉で羞恥部を隠しました
これは、それまで裸だった彼らが知を知り、はじめて手に入れた所有物であり
それは体の一部を隠すモノだったのです
そして
神が彼らに呼びかけた時、彼らは隠れた
彼らは裸で神と会うことは出来ないと神に告げ神は彼らに衣服を与えた
エデンの園から追放されて神から与えられたはじめての衣服
実際人間は、動物たちのように丈夫な皮膚も毛皮も持っていないから
この地球上を旅するためには身を守る衣服が必要なのです
砂漠地帯のような乾燥した地域では太陽の熱から身を守るために衣は必須アイテムだし、寒い場所でも衣は必須
さらに地上にはさまざまな外敵(植物や害虫など)もいるから、やはり身を守るための衣はなくてはならないモノで、衣服がなければ食べ物を探すことも困難となります
生まれたばかりの赤ん坊は、生まれてすぐ布に包まれます
それは自然界から身を守るために
現代でも衣服がなければ外にも出れず、仕事にも行けないから食べ物を得ることもできず
やはり衣は生きるためにまず必要なアイテムと言えます
食べるものは生きるためになくてはならないモノだから、そのなくてはならないモノを確保するために必要なのが衣服
住む場所ももちろん生きるために大事な住処ですから、しっかりと頑丈な家を作るためにも
材料確保と建築のための時間は必要というわけです
しかし衣服もそれを作るためには材料も必要だし作る手間も時間もかかる
ということで、やはり衣食住はなぜ衣食住なのか?
遊牧民の暮らしを見ると衣食住をさらに納得することが出来ます
遊牧民は移動しながら生活をし、そのためには移動のしやすさが何より求められる
地上を移動するためには、まずは暑さ寒さ害虫から身を守る衣服は必要
そして食べるモノ
ふかふかのパンは嵩張るし邪魔になる
イランの遊牧民たちが食べているパンは、布のような薄焼きパン
移動する時も畳んで持ち運びできる優れものです
遊牧民たちは移動しながら各所で食糧を確保し、その場、その場でシェルターを作りながら暮らしています
シェルターは移動後自然にかえることが出来る材料を使う、自然を守るために
遊牧民たちが移動する時、着るものと枕と毛布は必ず持参します
なぜなら枕と毛布さえあれば、たとえば洞窟の中でも眠ることが出来るから
食べ物は移動の途中や移動先で確保出来るし、食べたら消える消え物
しかし家は立派な家ほど持ち運び出来ない
これは現代でも同じ
でも衣は次の場所に持っていくことが出来るし、着れなくなった服は布として再利用することが出来るから
いちばん長く使えるアイテムといえます
つまり、衣食住の順番は、どれがいちばん大切かということではなく
軽さ、移動のしやすさと再利用出来るか?ということだったのです
結果、衣食住はやっぱり衣食住だった謎が溶けた

