春からずっと、受けなければ
ならないと思いつつ、ようやく
今日から検診週間です。
もちろん、入試業務や、これも
また今しかできない研究調査と
並行してのことですけどね

大学へ行くよりも早くに家を出て
通勤電車に乗りました
去年まではよくこんなに混んだ
電車で通勤したものです

本日の検査は
・腹部超音波検査
・胃透視検査

超音波検査は
「息を吸って~~~吐いて~~~~~」
「はい、楽にして~~~~~~~~~」
という検査。
技師さんも、慣れてくるとだんだんと
リズミカルに声をかけるんですね。
笑いをこらえながら笑、約20分で終了。

胃透視検査は実に10年ぶりでしょうか。
最近はずっと胃カメラをしていました
からね。

発泡剤の影響で、胃が急激に張って
痛みを感じますが
「我慢してくださいね~」
と言われ・・・

(そんなの無理、そんなの無理・・・

そして、バリウムの匂いも、味も苦手
です(→o←)ゞ

おまけに台がぐるぐる回るんですから
気持ち悪さを感じないはずがありません。

苦痛の時間も、超音波と同じ約20分。
やっぱり苦痛です・・・

もちろん、仕事では私も同じように
患者さんに説明し、促すのですよ。
しかし、だからと言ってそれが上手に
できる、というわけでもないのです。

やはり

わかることと、できることは違う

看護学は実践の科学です。
ですから、知識はもちろんのこと
技術として実践できなければ
ならないのです。
当然のことながら、こんなに辛い
検査ということを理解してこそ、
患者に寄り添った援助ができる
というもの。

つまり、私の傷病体験や、
お恥ずかしい限りのこんな
患者ダメダメ体験も、看護師と
しての私の態度形成には大いに
役立っているということなのでしょう。

何だかフクザツな気持ち・・・

今日の経験も無駄にしないよう
頑張ろうと思います



さて、このブログでは、私の
看護教員としての日々の教育
活動や、子育てに関するトピックを
徒然なるままに書き連ねてきました。
そして、新年を迎える頃から、新しい
取り組みに向けての準備を少しずつ
進めてきました。
準備万端!とは言えませんが、
すこしずつその準備も整いつつあり
ます。

そこで、閉鎖はしませんが、別ブログ
を中心にやって行こうと思います。
これまで、お気楽ペースでの更新に
お付き合いいただいた方々に感謝
申し上げます。

また、全く違った趣向の内容となり
ますが、ご興味のある方は、新しい
ブログへの訪問も大歓迎です


ありがとうございましたありがとう
また、今後ともよろしくお願いします

新しいブログはこちらから・・・
先月のこと
母の健診をきっかけに
何となく体調不良を感じていた父が
受診をしました。
すると、診断は思いもよらぬもので
まずは早急に入院治療を行い
今後の方針を決定する、という
運びとなりました。


人の命に限りがあることも
息子の成長とともに、私も両親も
確実に年齢を重ねていることも
もちろん知っています。
いずれはこんな日が来ることも
当然わかっていましたが、私たち
家族も動揺し、検査を受けては
その結果が出るまでは不安な日々を
過ごしました。


その結果、できるだけ速やかに
手術が必要という診断を受ける
ことに。
実は我が家の姉も、私と同じく
看護師です。

いかにより良い治療が受けられるか!?

その結果、転院を決めました。
私たちの少なからぬ経験から、
現状最も安全で、安心な治療を
受けたい!

そう思うのは、やはり医療者も
同じです。

しかし、どうもしっくり来ない。
主治医の説明は、とても論理的
かつ、わかりやすく、治療の
必要性と今後の流れを伝えて
いただいたのですが。

IC(インフォームド・コンセント
=説明と同意)

確かに、父も私達も同意し、書類に
サインをしています。

なぜ、こんなにも違和感を
感じたか?

それは、術後のリスク、予後が
父のイメージとは、まるで違って
いたからです。

父は70で独立し、今の事務所を
立ち上げました。
公務員、会社員を経て、定年
退職一歩前で、資格取得。
本人も、年齢を考えて、それほど
手を広げる気はありませんでした。
しかし、周りの方の支援もあり、
現在は社員を抱える経営者です。
そして、週の半分は国内を駆け回る
出張生活…
その責任から

80までは現役で頑張る

と言うのが口癖です。

しかし、今回手術そのものより
全身麻酔や、手術による侵襲、
さらに食生活の大きな変化による
体力低下も心配でして、
退院後も、以前と変わらず仕事
ができる、とは思いにくいのです。
経過が長引けば、更なる体力低下も
否めません。
これは、明らかに父の想像とは
全く異なる結果です。

確かに、取り越し苦労になる
かもしれません。
しかし、何百、何千人もの方の
経過を見てきたからこそ、つまり
わかっているからこその不安なの
です。
何とか開腹を免れ、何とか手術が
回避できないものか?
父にとってのQOLを護るために…

私は、手術の可能性を残しつつ
今、できることを、とにかく
試すことにしました。
医療的ではないかもしれません。
しかし、ある部分では、evidence
も証明されている。
いわゆる民間療法ですが^^;

生きること、また豊かに生きる
ために、看護師として、全力で
看(み)護って行こうと思います。










看護技術科目を履修する人たちに
授業の導入として こんなことをします。


「今から、私の言う
言葉に合ったジェスチャー
あるいは行動

をとってください。

準備はいいですか~?」


『何を言うんだろう 』(ドキドキ
私の目の前に、不思議顔が並びます。

「お腹痛いっ!

・・・慌ててお腹を抱える人多数。

続いて、

「あ~~頭痛いな~

今度は、額やこめかみを抑える人達。
中には、苦しそうな顔をする人も・・・


同じように
子どもを褒める時、愛情表現するとき、
手で優しく頭を撫でることがあります。
『いい子、いい子』
声をかけながら・・・

無意識のうちに、痛みを抑える手段として
人は痛いところに手を当てたり、抑える
いわゆる「手当て」をします。


そして医療で言う
「手当て」
の語源も、ここにあると言われています。

そもそも、広辞苑によると「手当て」とは
①前もって備えること。用意。準備。
 また、そのために配置される人。
②労働、勤務などの報酬として与える金銭。
③心づけ。
④てだて。手段。対応策。処置。とくに
 病気やけがなどに対する処置。
⑤めしとり。捕縛。


改めて見ると、何とも幅広い意味合いを
持つコトバですね。

おそらく・・・
何かに備え、物事がスムーズに進むように
入念に準備をする。
しかし、万が一のことが起きた時には、
速やかに必要な対処ができるように・・・
あらゆる手段を尽くす。
その(大きな、あるいは難儀な)役割遂行は
大きな報酬(インセンティブ)に値する。

ということなのでしょうか。

ふきのとう


看護(技術)は
「アート」
と言われています。

TE-ARTE(て あーて)
    【参考図書】
    川島みどり 
    「触れる・癒やす・あいだをつなぐ手
    TE-ARTE(て あーて)学入門」
     看護の科学社  

という造語にも表現されるように
「手当て」には、人の手の織り成す万能の
癒し効果がある、ということを、看護師は
経験的に知っていたのかもしれません。

また、医療に限らず、疲れた身体を癒す
ために、リフレクソロジー、アーユルヴェーダ、
整体、アロマを用いたセッションなど・・・
私はどれも大好き (おまけにどれも体験
済み)ですが、このように人の手を介して、
リラックス効果が高められることは、一般に
よく知られています。
ベビーマッサージ、タッチセラピーという
ように、表現は多様ですが、考え方は全く
同じですね。

良薬は口に苦いかもしれませんが、
「手当て」により、心地よくリラクゼーション
することで、自然治癒力を高められるなら
こんなにいいことはありません。

何かとストレスの多い現代社会では
ココロと身体のバランスをとるための
メンテナンスが、とても大切ですね