Make love
「寝る」と一口で言っても、そこにはたくさんの意味がある もちろん、その言葉の指すものは、単に眠るのではなく、オトコとオンナが抱き合う「行為」そのものである PLAY、或いはメイクラブ。 恋人、配偶者行為そのものは、射精に到達するという意味では大差ない だけど「関係」とその内容は、必ずしも同じとは限らない 例えば、スポーツのようなS○Xそこにいったいどのくらい愛は秘められているのだろう ひたすら貪欲に快感だけを追求し、アタマをからっぽにして行為に集中する 短距離走を終えたような気だるさの中、煙草に手を伸ばす 食後の一服にも似た妙な爽快感と、漂うドライな空気「愛」という妄想は、服を脱ぐまでの演技だったのだと、一方が、あるいは互いが気づいてしまう気まずさ そこに「愛」など求めてはいけないのだ 寝る前に薄々気づいていても、わずかな可能性を信じてしまうただ求めてくれるなら、それでいい、と、キレイ事で自分を誤魔化してしまう 「ヤラレた」 「ヤった」という言葉は好きではない 「寝てみたかっただけなんだ」これは愛でなく好奇心だったのだ、と、行為を楽しんでしまった自分に、言い訳を繰り返す 例えば、メイクラブ。 愛する者同士が、言葉で伝えきれない愛情を、触れ合い、繋がることで、確かめ合う行為 どこまで求めても、溶け合ってひとつになれはしない だから、いつまでも触れていたいと思ういつでもどこでも、触れて欲しいと願う 行為そのものに、テクニック的要素は必要ない ただ相手を愛おしく想う気持ちが、手から、唇から、中心から、熱をおびたメッセージとなって、優しく、時には激しく伝わってくる そんな風に愛されると、挿入などしないうちに達してしまう早く逝って欲しいと目で訴えながら、自分ばかりが先に高まってしまう切なさに、中心から涙を流し続ける 何度目かのエクスタシーに合わせ、同時に達した時「このまま死んでもいい」と思うほどの至福に包まれる シーツが汚れるのも構わずに、汗と体液にまみれながら、ふたりはいつまでも、結合部を離さずに抱き合う 愛する人と、一緒に楽しむようなS○Xをすることはあっても、本当の意味の「愛のないS○X」を楽しむことはできないそれが、ヒトというもの。 どんなに純粋な性欲だと思い込んでいても、行為の最中に、そこに愛を探してしまう 両手首を縛られても噛まれてもおよそイキオイでしかありえないような場所であっても 僕が求めているのは、肉体でなく愛なのだ「愛」というエッセンスの、体液なのだ。