3月下旬に、やっと骨壷を預けに行くことができた。
墓地には満開の桜。
父が亡くなった時は、あんなに寒かったのに。
月日の流れるのは本当に早い。
それは地下にある薄暗い部屋に置かれた。
そこには、袋や箱に入れてあるいくつもの骨壷が並んでいた。
期限は3年になっているが、
ホコリをかぶり薄汚れた、3年以上と想像できるものも中にはあった。
そんな中に実父を置き去りにする感じで気分は暗くなるばかりだが、
どうすることもできず
ただただ心の中で「ごめんなさい」と言い、その場をあとにした。
これで、とりあえずは一段落と思いきや、
銀行から「父が生まれてから死ぬまでの戸籍を用意して下さい」と言われ、
自宅とお店の鍵の管理と、必要な物はできるだけ何とかして
片付けてほしいとの事だった。
必要なものと言っても、母が出て行くときに持ち出しているし
片付けると言ってもお金がかかる。
必要なものなんて無いよ…と思っていながらも実家で片づけをしてると
自然と涙が浮かんでくる。
一人だと広く感じる家。
物があふれてる時代に
真っ暗な部屋で何も食べることができず
何を思いながら死んでいったのか…
自業自得だと言う人もいる。
私がもっと気にかけて通っていれば
死なずにすんだ命だった。
でも、私の生活が借金づけになっていたかもしれない。
自分の生活を守るために、見殺しにしてしまった。
もう少し、こうだったら…
こうしてくれていたら…
こんな事にはならずに済んだのに。
たられば言ってもしょうがないけど
後悔…と、これで良かったんだ…と
亡くなって2ヶ月以上経っても自問自答をくり返し
多分、私は死ぬまで背負っていくんだろうな。