ずっと絵本が書きたいと思っていながら、できなかったんだけど、
やっと書き上げました♡まみさん初めての「絵本」みたいなお話です。
あっ、間違えた!絵がないから「絵本」じゃないや💦
誰かココに絵を入れてくれたら「絵本」になるんだけどなぁ…|д゚)
プロじゃないし趣味で書いてます。だから文章も内容もめちゃくちゃです。
駄文であることは本人が一番よくわかってます。
それでもいいよ、読んであげるよ♡という方のみ先にお進みください
『金色の羽』←いいタイトルが思いつかない💦
真っ暗な世界に女の子が一人。
辺りを見回しても誰もいません、どうやら底なし沼に入り込んでしまったようです。
少しでも動くとズブズブと泥の中に沈んでいくようでした。
もがけばもがくほど暗闇の中に吸い込まれていきます。
グニャリ…
にゅるり…
女の子の体には、ぬるぬるした蛇や蛙が何百匹もまとわりついています。
ギラギラと意地の悪い目をした、気持ち悪い色の大きな大きなヒキガエルが女の子を見つめていて、
今にも食おうとしています。恐怖で声を出すこともできません!
女の子は何とかヒキガエルから逃げようと必死に手足をバタバタさせました。ニュルニュル、グニャグニャした感触はどうにも我慢できるものではありませんでしたが、そんなこと言っていられません。
「誰か…助けて…」
震えるような小さな声で、やっとの思いで声を出したその時です。
トンッ…
何かが女の子の背中を押しました。
「うわっ」
コロコロと転がりながら暗闇の世界から抜け出し、別な世界に行けたようです。
でも、まだ薄暗くて周りがよく見えません。
ようやく目が慣れて辺りを見回すと?
蜘蛛の巣があちこちにかかっていましたが、本がたくさん並んでいました。
女の子がお母さんによく読んでもらう絵本がたくさんあります。
気持ち悪い蛇も蛙も、大きなヒキガエルもいません。
今まで恐怖で泣くこともできなかった女の子は、ココで初めて泣きました。
大きな声で。
「うわぁーん、わぁーん!怖いよぉ、誰か助けて~、あーん、あーん」
その時です。
薄暗かった空に光が差し始めました。
泣きながら上を見ると、今まで見たこともないような綺麗な青空が広がっていて、足元にはたくさんのお花が咲いています。
お母さんに抱っこされているような幸せな気持ちです。
ホッとした女の子がお花畑の中に寝転がると、ひらひらと一匹の綺麗な蝶が現れて女の子の周りを飛びはじめました。
大丈夫だよ。
怖かったね、悲しかったね、でももう大丈夫だよ。
女の子はこの幸せな空間にずっといたいと思いました。
だって外に出れば、またあの気持ち悪いヒキガエル達がいるかも知れないからです。
暖かな光が女の子を包み込みます。優しくてふわふわして、とっても気持ちがいい。
安心した女の子はいつの間にか眠ってしまったようです。
それからどれくらいの時間が経ったでしょうか、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている女の子を包んでいた暖かな光がフワリと移動し、背中からそっと女の子を抱きしめ「起きなさい」と優しい声で言いました。
「うーん」
その声で目を覚ました女の子は、自分を見てびっくり!
だって背中にキラキラ金色に輝く、大きくて綺麗な羽がついているんですもの。
その羽を動かしてみると?
ふわーっと青くてきれいな空に向かって、自分の体が浮き上がりました。
下を見ると、きれいな景色が広がっていました。
山があり、川があり、森も湖も花畑も、女の子が住んでいる町も見えます。
底なし沼の世界もお花畑の世界も、本当は一つの世界だったのです。
「あっ!」
女の子がさっき転んだ、道の真ん中の小さな水たまりも見えました。
空の上から見下ろした小さな小さなみずたまりには、ちっちゃなアマガエルがケロケロと鳴いています。
女の子が恐怖に震え、もがいても抜け出せなかった底なし沼は小さな水たまりで、
ギラギラした目の気持ち悪いヒキガエルは、実はちっちゃなアマガエルだったのです。
そうです。
暗闇や底なし沼、大きなヒキガエルは、恐怖や痛み、不安と悲しみでいっぱいなった女の子の心が創り出した幻影だったのです。
遠くから女の子を呼ぶ声が聞こえます。
お父さん、お母さん、たくさんのお友達が女の子を呼んでいます。
本当は独りぼっちなんかじゃありませんでした。
地面に降りた女の子は、水たまりの中でケロケロ鳴いているアマガエルにむかって言いました。
「もう怖くないもん」
そしてクルリと向きを変え、女の子を呼ぶ声の方に元気よく走り出して行きました。
走っていく女の子の背中には、もう目には見えない金色の羽がフワフワと揺れています。
これからもきっと女の子を守ってくれることでしょう。
おわり
怖い怖いって思ってると、小さな水たまりが底なし沼に感じ、
嫌だ嫌だと泣いていると、小さなアマガエルが気持ち悪い大きなヒキガエルに見えてしまう。
視野を広げて空の上から見下ろせば、それは小さな水たまりにすぎないものなのです。
自分が創り出してしまう暗闇から抜け出す金色の羽は、きっとアナタの背中にもありますよ。
最後まで読んでくれて、ありがとう。