つづき
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進学で上京してから
摂食障害の本番がはじまる。
一人暮らしになってから
完全に地獄ループに陥った。
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まず始めたのは水商売のアルバイト。
華やかな世界に入りたかったし、
男の傷は男で返そうと思ったし、
単純に経験してみたかった。
10kg太ってしまった状態から
始めるまでは時間がかかった。
あっ、それと二重整形もした。
※そういえば整形も隠し通してきた。
こうして誰にも言わずに隠し続けたコンプレックスが、表面的には解決されていても心の中で残り続けて、怒りのカケラとなっている気がする。例えば、体型•外見への評価、整形への批判には言葉にしなくても抑えてきた怒りや嫉妬があったし、今でもまだ反応してしまう。その他同様。
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水商売のアルバイトでは
可愛い女の子たちに囲まれて
実力主義の仕事に自分の方法で
結果を出すしかなかった。
ビギナーズラックもあって
上手くいってしまったのが幸か不幸か
痩せれば痩せるほど得られる評価と
切り離せない酒と食事の日々に
過食嘔吐はほぼ毎日に切り替わった。
夜の世界×摂食障害で
私の雰囲気は望み通り別人になった。
地獄の道だったとしても。
脱力感、吐きだこ、忘れやすい、
稼ぎは過食へ、死への恐怖、
イライラ、罪悪感、、、
過食嘔吐が人生を支配し始め
もう自分の意思では食事の
コントロールはできなくなった。
いつ入るかわからない
“過食スイッチ”に恐れ、
“吐くために食べる”が襲う。
旅行やお泊まり会の誘いは
行きたくても断らざるを得なかった。
それが学生生活一番の後悔。
青春を失った。
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ほぼ毎日吐いていたけど、
体重は43kg/152cmまでしか落ちなくて
普通の暮らしを装いながら続けることに
限界を感じてきた。
そんな地獄みたいな日々が
1年近く続いた頃、
見返す男を引きずって始まった
摂食障害だったけど、
見返す男がどうでもよくなるほどの
大好きな人が現れて救われた。
その彼のおかげで夜を卒業でき、
自動的に過食嘔吐の回数は減った。
時を同じくして始まった
就職活動に専念できたのは、
その彼が社会人として尊敬できたことと
両親が懸命に働いて進学させて
くれたことを理解していたから。
大好きな彼との別れもあったけど
無事に就職先から内定をもらい
社会人として生きる軌道修正を図った。
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出会いやタイミングのおかげで
地獄のループからは抜け出せたけど、
簡単に摂食障害は終わらなかった。
新社会人生活からは
摂食障害を乗り越えたい気持ちと
抑えきれない過食嘔吐欲に
葛藤がはじまる。
摂食障害が始まって
6年が過ぎ去っていた。
