越智月子さんの
「片をつける」を、
読みました。
その本の解説を書いている
三浦天紗子さんが
「私は、越智さんの新刊をひもとく日を、いつも首を長くして待っている。
本当に小説がうまい人だから」
と、書いていました。
すごいな
おふたりの心の距離感が
うらやましい。
おはなしの中の
私の好きな部分を書きます。
「八重さん…。もしかして、あたしのこと知りたいですか」
「別に」
「…ですよね」
不自由な人生を送ってきた人間は、
他人の領域にむやみに踏みこまない。
自分の過去を明かしたのだから、
こちらのことも教えろなどと要求してこない。
「だけど」
「だけど?」
「もしも、ひとりで抱えているのがしんどいなら、話しな」
「別に」
面白かったですよ。おすすめです。
他の本も、読みたくなりました。