ミステリーと言う勿れの中で
久能整くんの大学の
天達春生先生の心理学の
授業の場面が、あります。
「箱の中のカブトムシ」という
有名な思考実験があります。
それぞれが、カブトムシが入った箱を持っていますが、
箱の中には、それぞれがカブトムシと信じているものが入っているだけです。
それぞれカブトムシについて
一応会話は出来るが、
同じものを見ているのではない。
これはつまり、
他人の心をおしはかるのは難しい。
というテーマです。
「他人の人生を想像したり
仮に似たような体験をしたとしても、
自分が感じ考えたように他人も感じ考えているとは限らない。
自分のいたみと他人の感じるいたみは
同じではないかもしれないと
前もって考えておくことは
大事かもしれないね」
と、天達春生先生は、言いました。
久能整くんは、
そのあと、ライカさんにたいしても
ろくちゃんにたいしても、
その事を、守って、接する事が
出来ていたと、思いました。
同じような経験をして、
乗り越えた人の話を聞く事だったら、
「乗り越えたかた」についての話
だから、
それだったらいいような気がしました。