使い古された
「運命」なんてセリフ
口にするのさえ
ためらうほど
心が昂る
あなたへの想い
「・・・愛してる」
涙が溢れてしまいそうで
伝えられなかった
『ひと言』
BGM:<Hungry Spider>「槙原敬之」<Cicada>より
心の一部はまだ、あの赤いソファに残ったまま。
苦しいほどの切なさを閉じ込めて。
徹夜明けの彼はソファに身体を投げ出して、
僅かに空いたスペースを軽く叩いた。
「こっち。」
正面から見つめられると、
その瞳に籠められた力強さには抗えない。
私は言われるままに歩み寄り、遠慮がちに腰を下ろす。
「少しだけ、このままでいてよ。」
つい先ほど見せた力強さとは裏腹に、
甘えた口調と優しい眼差し。
絡みつく腕に抱き寄せられるまま、彼の温もりに包まれてゆく。
裸の心で赤い海に溺れた夜。
時に心を強く波立たせる恋の記憶は、
出逢わなければ永遠に知る事すらなかった
『激情』の証。
BGM:<格好悪いふられ方>「大江千里」<HOMME>より
あなたと出逢う
遥か遠い過去から
私は「mami」だったから
今になって
名前を捨て切れるか
自信はないけれど
再びこの世に舞い下りる
その瞬間には
『真っ白』な
心と名前でいたい
BGM:<HAPPY DANCE>「槙原敬之」<Cicada>より
ため息がひとつ
あなたがとても
大切だから告げた
素直な言葉に
後悔はないけれど
零れた涙が
心の傷に
ゆっくり沁みる
悲しい『痛み』
BGM:<僕は大丈夫>「槙原敬之」
<君は誰と幸せなあくびをしますか。>より