働く女性のためのライフ・ファシリテーター

Mami Grace(マミ グレイス)です。

ブログにお越しいただき、

ありがとうございます。

 

前回に引き続き、

公民館に異動したばかりの

若手職員の方のお話です。

 

「今は前任者の企画なので・・・

とりあえずこなしています。

自分の企画になるまでは辛抱です」

 

自分の企画ではないからといって、

仕事を「こなす」だけなんて、

なんてもったいないことでしょう。

 

たとえ自分の企画でなくても、

事業を通じて、

多くの学びを得ることができることを、

まだ気づいていないのですね。

 

例えば、

「おとこの料理教室」事業を

例にしてみましょう。

 

 

 

今日の参加者は、

料理好きの常連さん方と、

今日初めて参加された、

奥さまが申し込まれたCさんと、

最近一人暮らしになったDさん。

 

特別な目的を意識せずに実施した

担当者Aさんの感想は、

 

「あー、けがもなく無事終わったー、

常連さんばかりだと楽なんだけど、

今日は初めての方がいて、

気を使っちゃった。

 

でも、常連さんはいつものように、

盛り上がっていたし、

美味しかったから良かった。

 

次はエスニックなんていう声もあったなー」

 

地域課題を意識した、

担当者Bさんは、

 

「初めて参加いただいた方々には、

ちょっと手の込んだ献立だったかしら。

 

器具の使い方は、

常連さんが教えてくれて良かった。

お二人とも慣れていない様子だったけど、

料理の楽しさが伝わったかな。

 

次回は、

講師の先生に、

ご自宅で再現できる献立をお願いしようかな。

でも、そうすると常連さんには物足りないし。。

 

常連さんに、

御協力いただいて仲間づくりをするか、

別の初めてクラスを設定するか、

検討してみよう。」

 

同じ料理教室でも、

目的の持ち方によって、

気を配るところが違っていますね。

 

 

Aさんは、

事業は楽しく!がモットー。

皆さんが楽しく過ごせたかに気を配っています。

これも大切なことです。

 

 

Bさんは、

地域の方々との交流を通じて、

この地域に一人暮らしの男性が増えていて、

外出したり話をする機会が少ないこと、

退職後の第二の人生を夫婦円満に過ごすには、

家事能力が欠かせないことを知りました。

 

そこで、

料理をきっかけにして、

男性の皆さんに、

家事全般を楽しく学べる機会を提供し、

この地域で元気に過ごしていってほしい、

と考えたのだそうです。

 

その目的があったから、

楽しく過ごしていただくことはもちろん、

もっと多くの初心者の方に参加していただきたくて、

馴染みやすい雰囲気づくりや

手順の改善に考えが及んだのですね。

 

 

こんなふうに、

お料理教室ひとつとっても、

背景、目的、目標によって、

工夫はさまざまです。

 

前任者の方にも、

きっと企画の意図があったでしょうし、

すでに企画された事業でも、

自分なりに改めて捉えなおしてみると、

全く違う事業にも見えてきます。

 

さて、あなたの仕事の「目的」は何ですか?

 

こなす「作業」ではなく、

考えた「仕事」を意識していくと、

どんどん面白くなっていきますよ。