働く女性のためのライフ・ファシリテーター

Mami Grace(マミ グレイス)です。

ブログにお越しいただき、

ありがとうございます。

 

長かった夏休みもそろそろ終わりですね。

 

2015年8月25日、

鎌倉市図書館が

ツイッターで発したメッセージ。

 

「もうすぐ二学期。

学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、

学校を休んで図書館へいらっしゃい。

マンガもライトノベルもあるよ。

一日いても誰も何も言わないよ。

9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、

逃げ場所に図書館も思い出してね。」

 

 

全国的統計で、

9月1日は、

子どもの自殺が最も多い日。

たった一日で、

100人を超える子どもたちが死を選ぶのです。

 

日本の自殺数は、

一時期3万人を超えていましたが、

今は2万2千人台に減少しています。

なのに、

若者世代の自殺は増加しています。

 

こんな悲しい現実をどうにかしたい。

そんな思いからのつぶやきですが、

 

公式ツイッターで

これだけのメッセージを発するのは、

公務員としてはかなり思い切ったこと。

 

このつぶやきを発した司書の方も、

(批判があっても)削除しなかった館長も、

議論の末、

削除しないことを決めた教育委員会も、

素敵だなあと思います。

 

全国の図書館は、

日本図書館協会の

「図書館の自由に関する宣言」に沿って、

個人のプライバシーを守り

自由を尊重する信念で運営されていますから、

一日中いても、何も言わない居場所です。

 

逆に、

積極的な声がけも

ケアもできないのに、

という批判もありました。

この批判もまた、

子どもたちを心配してのこと。

 

そこで、図書館では

「子どもたちの居場所」として、

より意識して見守る。

さりげなく、

相談窓口のパンフレットや

電話番号をあちこちに置く。

という工夫をされたそうです。

 

この図書館のメッセージは、

公務員的な枠から一歩踏み出したことで、

公的な場所の価値を

多くの人が見直すきっかけとなりました。

 

大好きな図書館の

勇気あるメッセージ。

 

 

公務職場だからこそ、

できることがある。

 

また一つ、

教えていただきました。