娘がそろばん教室から帰ってきたとき顔を見たらかすかに、ほんとにかすかに涙ぐんでいた。

どうしたのか聞いても、何でもないよと言うばかり。

あくびをした時くらいの潤み方だったから、放っておいても良さそうなものだったんだけど、なんか気になる。

時間をかけて聞いてみると、先生に厳しい言葉を投げかけられたとのことだった。

言うのイヤだったら、ここに書いてごらん、とノートを差し出したら、首を振って「書くと後に残るからイヤだ」と。

結局聞けないままだった。

三人いる先生の中に、確かにちょっとキツいのがいる。

目つきも悪いし、言葉に品がなくて品性の欠如を感じる人物だ。

ソロバンは少々出来てもたいした人間でないことは、すぐにわかった。

この人物が偉そうに教えるのなら、ここでは習わせないでおこうかと思ったこともあったほどだ。

でも、経営者の先生はプロって感じの人で、子ども好きのいい先生だしなあ。

何を言われたのか知らないけど・・・。

世の中そう言うことも多々あるし、むかっとしても耐えないとならない出来事には、これから大人になっていく過程でいくつも遭遇するだろうから、訓練&経験が必要だと思う。

結果、今回のことにはあんまり介入すべきではないという結論に至った。

代わりに・・

「ママのピアノの先生はとっても厳しい人でね、ちょっと間違えただけでピシャって手を叩いたんだよ。顔もオニ顔で目をつり上げて指導するから、ほんと怖かった」

「○○さん(私の友達)はソロバンは3段の腕前だけどね、ソロバンの先生がすごく厳しかったって言ってたよ。間違えるとね、頭、バシッと叩いたんだって。それくらいの厳しい指導受けたから、段を取れたんだね」

などという経験談、また聞き談を聞かせた。

「ふうん」

「こわいねえ~」

と相づちを打ちながら、少しずつ元気を取り戻して行った娘。

がんばれ!!

あんな人物ごときに、負けるな!!

そうエールを送りつつ、見守っていこう。