あるところに ケーキの好きな女の子がいました
その子は毎日家から出ると
すぐ右側にある細道を スッキプをしながら 歩きます
その日も天気が良く 太陽が体全体に降り注ぎ
心地よさを感じながら ケーキ屋さんに着きました
女の子はガラスケースの中に並ぶ
ケーキを見て すぐに目を右側に 反らせました
左側には 食べた事がある ケーキばかりです
ケーキ好きの女の子は 気に入ったケーキを
すぐに決めて 食べちゃいますが
一度食べると その味に満足してしまい
そのケーキを また食べたいとは 思いませんでした
なのでガラスケースにある 左半分のケーキに
もう興味はなく また新しいケーキを 今日も探していました
女の子は ケーキの並ぶ ガラスケースを見つめながら思います
食べる前は とてもワクワクしているのに 食べ終わると なぜそのワクワクは もうなくなっちゃうんだろう?
とても可愛くて キラキラしてるのに
食べた後は その気持ちが なくなってしまう事が 悲しかったのです
世の中のケーキを 全部食べつくしてしまったら 私は何を食べたら いいのだろう
そんな事を思ったら 急に寂しさが 込み上げてきたんです
その時 ガラスケースの上に レインボーの色をしたケーキがある事に 女の子は気付きました
一目で気に入った女の子は そのケーキを買いました
大きな口を開けて ケーキを頬張ると
今まで味わった ことのないものを 感じました
甘みと酸味のバランスがとれていて 何処かほろ苦く いろいろな味の混ざった そのケーキに 女の子のほっぺは 落ちそうになりました
そして不思議な感覚と 何処か懐かしいような
温もりを感じました
女の子はもう一度
そのケーキが食べたいと 思いました
なので次の日も
レインボーのケーキを食べました
そしてまた次の日も
レインボーのケーキを食べました
女の子はレインボーのケーキしか 食べなくなりました
他のケーキに興味を 無くしてしまったのです
ある日女の子が店に入ると
昨日ケーキを買う時にいた 同じ年くらいの 男の子が 友だちと一緒にいました
女の子はすぐに ガラスケースの上に 目をやりました
そこにはレインボーケーキが2つ残ってました
残り2つの レインボーケーキが 取られてしまうのではなかと 心配になり まだ迷っている様子の男の子と その友達よりも先に 急いで注文をしました
すると昨日の男の子は ショートケーキを 注文しました
確かその男の子は 昨日もショートケーキを
買っていたはずだと 女の子は思ったのです
そして他の友達は モンブラン チョコレートケーキ チーズケーキを 選びました
女の子は選ばれなかった レインボーケーキを キョトンと眺めていました
お店を出た時 昨日の男の子がいたので 女の子はその男の子に 話しかけてみました
ショートケーキって 2回も食べるほど美味しい?
するとその男の子は にっこり笑い 左手で頭をポリポリと掻きながら いいました
僕ケーキが好きで いろんなケーキを 食べたけれども これが一番好きなんだ
すると 後ろにいた友達も それを聞き
僕は モンブランが一番好き
私は チョコレートケーキ
僕は チーズケーキ と言いました
その時 女の子は 皆自分の好きな味があり
それは 同じものでなはないのだという事を 知りました
女の子は レインボーのケーキを見て うれしく思いました
そのケーキが 私の為だけに 作られている
ケーキのように 思えたからです
今まで何も考えずに ケーキを頬張っていたけれども その日はゆっくりと 味わって 食べてみました
すると 食べ終わるのが もったいなくなり
少しケーキをそのまま お皿に残して 眺めていました
七色だから 見ていても綺麗だし 全然飽きない事に 女の子は気づきました
ケーキって 食べるだけだと 思っていたけれども 実際によくみると 見ても楽しめるのだと 分かりました
ケーキに興味を持って 見たり フォークで押してみたり ゆっくりと味わってみて
今までやった事のない その感覚を味わえる事にとても嬉しくなりました
それから 女の子のケーキを食べる時間は
とても特別なものに なりました
初めて書くスクリプトなので、響く内容かは微妙ですが💦
上手に書けるようにミルトン・エリクソンの催眠療法入門もさっそく購入したので 書き方のコツを覚えたら修正しようと思います(*^-^*)