入院まで約3週間。「毎週、来てもらうことになります」と言われていました。
乳がんについて、いろいろ調べては不安になる日々を過ごしました。
特に生検検査はおそろしく、どうやって乳房の内部の組織をとるのだろう?かなり痛いのだろうか?・・・と、落ち着きませんでした。夜もよく眠れず、うなされて起きることもありました。
そして8月5日。生検をとる日。
まず、研修医なのか、若い女性の先生が2名、エコーで私の右胸を診ました。
「こえは脂肪でしょ?」「よく分からない・・・」みたいな小声が聞こえてきます。
じゃあ、がんじゃなかったんじゃないの?
・・・と、願うような気持ちで、主治医の先生を待ちました。
そして、生検。針を3回さすとのこと。
とりながら先生が「まだ確定したわけじゃないしね」と呟き、これで緊張感が一気にほぐれました。そうだ。まだ確定したわけじゃない。
そのあと先生は、ラップを私の胸にあてて「手術のための目印」を、マジックでラップに書き「これね、分かるようにしておくんだ!」と、落書きのようなそのラップを見せてくれ、笑わせてくれたりもしました。
とった後は、針の傷口をしばらく自分の手で押さえるとのこと。
「いいかい?手に力と心を込めて、しっかり15分ぐらい押さえておいてください」
力と心を込めて、というのも可笑しくて、そこでも笑いました。
また「これ生検にだしてもね、異常なしって言われることもある。でも明らかにおかしいので、取っちゃおう。手術の予定は、そのままで」
・・・そうか。たとえ良性でも、切っちゃうんだな。手術の予定は変わらないんだ。
そう思ったら覚悟もきまり、あとはお任せするしかない、と、気持ちが落ち着きました。
その間、心配だったことを質問しました。ドッグでは、右胸ではなく「左胸」に所見が書かれていました。左胸は大丈夫なのか心配でした。先生は「どこのドッグ?根本的に間違っている。両方の胸を見ているので、左は大丈夫。」
確認もせずに「根本的に間違っている」と言うのには不安を感じましたが、でもこの日は何度か笑わせてもらえたので、ま、いいか。と思い、検査を終えました。
検査が終わったあと、看護師さんから入院の説明を受けました。「まだ確定したわけじゃないけれど」と、乳がんについての資料ももらいました。
生検は、たいした痛みもなく終わってしまったし、先生も「確定したわけじゃない」と言ったり笑わせたりしてくれたので、この日を境に、一気に気分が軽くなりました。
そうだ。まだ確定したわけじゃない!