ミュージカル・・・

私にとって人生で初めて震えたった瞬間をくれたものだった。

高校2年生の夏、初めて市民ミュージカルに参加。

人前で何か話したり演じたりすると、顔が真っ赤になる私が、舞台の上で役になりきった。公演が終わった後、気持ちの高揚がおさまらなかったことをおぼえている。
17の夏から、8年でやっと自分の夢を目指すためのルートをひくことができた。

これまでにも何度も挑戦しようとこころみたけど、自分の心の強さと勇気がなかった。それに、何よりも視野が狭くて、考え方が浅はかで、何も見えていなかったこともある。

でも、心の中では、
ミュージカルやりたい!ミュージカルやりたい!ミュージカルやりたい!という思いは忘れてはいなかった。

これまでの8年間の中でも、ミュージカルへの想いが何度もあふれていたが、一歩踏み出す勇気がなかった。

そんな私が、何百回目かのミュージカルの想いがあふれたのは、大学四年生の時、進路を決めるときに、

え、これで人生決まるの。

こんな印象を受けた。

やりたいこと=ミュージカル

しか出てこなかった。

ちょうどその頃、死ぬまでにしたい10のことの映画を見て、自分もリストをつくった。その中の1つに

「ミュージカルの舞台に出る」

と、書いた。書いていた。書かずにはいられなかった。

本当はやりたいんだ。

こんな気持ちでいっぱいになった。

いま、やらなかったら
きっと後悔する。

やらなきゃ。やらなきゃ。やらなきゃ。


パート2へ続く。