はじめて見た時を覚えていない。

地元にレンタルビデオ店が出来たのが、高校生の頃だったのでそれ以降だ。好きになったのは30歳頃だったと思う。

ロイ・バッティが魅力的だ。本当の主人公は彼だと思う。レプリカントとして生まれた為、虐げられる彼ら彼女たち。過酷な労働、4年間だけの生命。逃げ出せば殺し屋(ブレードランナー)が追ってくる。

仲間を殺され復讐の為デッカードを追い詰めるが、自分の生命がもう少しだと解った時、ビルから落ちてゆくデッカードを救う。バッティが最期に語る自分の記憶はセリフでしか語られないのにまるで聴いた者もバッティの側で見たかのように映像が浮かんでしまう。

『生命の限り生きた、輝かしく。でもその記憶も流れてしまう、雨ように、涙のように』バッティの言葉を聴いたデッカードは愛しているレプリカントであるレイチェルを救う為逃避行に彼女を連れだしエレベーターのドアが閉まるとスクリーンは暗転しシンセサイザーのエンディング曲が流れる。


誰だって生きる為にはレプリカント狩りをしなければデッカードであり、虐げられたバッティだ。