森絵都さんの『みかづき』とゆう、

本屋大賞にもノミネートされた小説のある部分で、涙が出た。

 

小説を読んで、涙を流したのは、

西加奈子さんの『サラバ』以来かもしれない。

 

 

 

ある家族4世代の、それぞれの人生が描かれているのだが、

厳しい祖母から、顔をあわせるたびにしっかりしろ、と

説教される孫のストーリーに胸が熱くなった。

病気で入院した祖母への見舞いに行くも説教されるのが嫌で

寄り付かなくなった孫は、祖母が危篤状態になったことを知らせる電話で、祖母と再会するのだが、その姿は、もはや死だった。

しかし、孫の声で、微かに瞳を開け、涙を流し、この世を去った、とゆうエピソード。

 

 

厳しく、小言ばかりだが、それは全て、愛しているからである。

 

祖母は、きっと孫に会いたくて、会いたくて、ベッドの上で

微かな奇跡を期待したこともあっただろう。

 

しかし、祖母は、そんな気持ちを押し殺し、

孫は、就職活動中の大変な時期だから自分の容態は伝えるな、と他の家族に念を押しているのである。

 

彼女の強さ、愛の深さに泣いた。

 

 

 

いろんな形の愛があって、愛し方があって、

それを受け入れる器は持ってなくても、

愛を指先でもいいから感じられるようになりたい。

 

 

目に見えないけど、確かにここに在る。

 

 

わたしの周りにも、溢れている。

 

 

 

 

温泉気持ちよかったな。

 

好きだけど、すぐ逆上せるから長湯できない。

 

 

 

 

ある事象に対して、

原因、理由探しの旅に出ると、途端にこじらせ人間になる。

 

 

 

「自分の何が悪かったのか」

 

「どこが間違っていたのか」

 

「なぜ、あんな言葉を言ってしまったのだろう」

 

「あの時はこう言ってくれたのに、なんでこんな態度取るの?」

 

 

 

脳みその中で、何人もの小人が会議を始めると、ドツボにはまる。最終的に行き着くのは、

 

「あの人のせいだ」

 

或いは、

 

「何も学んでない自分が悪いからだ」

 

 

最終地点に到達しても、自己肯定感が下がるのみで、

前に進めない。

 

 

 

 

こんな時の対処法を教わった。

 

 

 

それは、

 

「ある事象が起きたことに関して、そのまま認めることのみ」

 

たったこれだけ。

 

 

 

失恋をした・・・以上。

仕事で失敗をした・・・以上。

 

 

考えることをやめる。終了する。

 

 

なんで振られたんだろう。自分の容姿がダメ?性格?

あの時、こうしたらよかったのかな?

 

なーんて考え出す必要がないのだと。

 

 

 

 

 

一瞬、一瞬、自分の心に嘘をつかず、

その時考えだした答えに、意味付けもせず、脚色もせず、

決めたことに感情を乗せない。

そこから起こる事象の結果は、“たまたま”なのだ。

 

 

 

たったこれだけのことが、とても難しい。

 

 

毎日、訓練。大丈夫、緩くいこう。

 

 

 

 

「幸せになる覚悟、できてるかい?」

 

 

 

 

キッチンから聞こえる食器の音、母と父の声によって、

今日がはじまった。

 

胃には、昨日飲んだビールと焼き鳥とラーメンの余韻が残る中、

頭と心が、意外にクリアなことに驚く。

 

昨日あれだけ泣いたのに。

 

 

 

何に泣いていたんだっけ?

 

 

 

寝起きのぽやんとした頭が回り始めると、

徐々に、心の傷が浮き彫りになる。

 

 

自分の肌、空気、目で見たもの、感覚が信じられなくなる出来事、他者からの言葉に、

心を切り刻まれたバレンタインデー。

 

 

慰めて欲しくて、

10年の付き合いになる友人に長文のLINEへの返事は、

 

「同じことばかりしてるよ、いい加減そこから抜けないと。

あなたの恋愛の話で、あなたが可哀想だと思ってことは一度もない。全部自分が願った結果だよ。」

 

 

とゆう、厳しい答え。

 

 

だんだん染み渡る、その言葉の意味。

 

 

 

自分と向き合ってたつもりだった。

わたしは、いつもずるい。

 

 

自分は悪くない。傷つけたのはアイツ。

他者のせいにして、泣きついて、

頭撫でてもらって・・・・

 

でも、そんな、環境を作ったのは自分。

 

 

 

 

 

 

さあ、ここからどうする?