長女が男の子として生まれた事実。
この事を知る人は少なくありません。

幼稚園で同学年だった子たち、その保護者の方。
上の子の友達やママ友も、長女が赤ちゃんの頃から付き合いがあるのでもちろん知ってます。

そのほとんどの方が理解をしてくれています。

長女個人を知っていれば、こうなることも自然だと納得してもらえるんだと思います。

ただ、ここに至るまで私たち家族にも葛藤がありました。
私は長女の性別がどっちであろうと構いません。
長女が長女らしく、いきいきと生きてくれる事を望んでいます。

でも、父親である夫は複雑なようでした。
頭では理解できても心がついていかない、そんな状態でした。

私が「好きなの選んでいいよ」と言うのに対し、夫は「青色がいいんじゃない?」など、ジェンダーバイアスを元に男の子らしさを誘導しようとしていました。

私は「好きなものを選んじゃいけないんだ」と思って欲しくない。
「好きなものを好き」と言えない子になって欲しくない。
このままでは自分の好きなものではなく、男の子らしさで選ぶようになってしまう。
何度も何度も夫と衝突して、その度に夫と私の意見の相違が浮き彫りになりました。

ジェンダー外来を受診した際、医師が「同性の親(息子なら父親、娘なら母親)の方が抵抗感が強い」と言ってました。
我が家もそのケースだったのか、夫も現実を受け入れるのに時間がかかったのでしょう。

ジェンダー外来を受診した後、夫の心境もギアチェンジし覚悟を決めたようです。

長女の兄である長男も、同性故か初めは抵抗感があったようです。
ジェンダーについて書かれた本を読ませたり、Eテレの特集などを観て気持ちを切り替えて、今は妹として接しています。

末っ子の娘は物心ついたときから長女をお姉ちゃんだと思ってるので、もっと大きくなったときに疑問を抱くのかな?

少なくとも家庭内では、何も偽らないありのままの長女で過ごしてほしいです。