from Padova ～クロアチアの海～
MAMA STYLE from Padova
Vol.５ クロアチアの海
北イタリアPadovaから素適なレポートをしてくれるのは、
Mammaであり料理研究家のakiさんです
イタリアで更に勉強をしていた数年前にイタリア人の旦那様と出逢い結婚。
現在はとーっても可愛い1歳の女の子の育児真っ最中
イタリアの育児、とても興味深いですよね。
そして国際結婚についても！
皆さんにとってさらに素適なライフスタイルの
ヒントになれば幸いです
クロアチアの海
夏のバカンスシーズン真っただ中のイタリアです。
昨今の不況でバカンスに出かける人も減っている、とは聞きますが、
それでも私の周囲のほとんどは長期の避暑に出かけています。
出かける先は海か山。ですが、圧倒的に海派が多いように感じます。
こちらの人たちはまっ黒に焼いた肌が好みです。女性は特に念いりにクリームを塗り、
多くの人はトップレスで浜辺に寝そべり一日を過ごす、というのは珍しくない光景。
焼いた肌に白もしくは黒の服、大ぶりのアクセサリー、というスタイルがイタリア女性の好み。
日本人女性は比較的肌を焼かない方針なのヨ、と言うと、皆口ぐちに発する言葉は、
「え～～～！？ナンで～～！？信じられない～～～！？」。
我が家も例にもれずに海派家族。
というのも、私のだんなさんは海育ちなので海が大好き。
彼の気に入りの場所がクロアチアのロヴィーニョという町で、
何年も前から夏は一度はここに行かないと気が済まないタイプ。
対象的に私は毎年新しい場所に行ってみたいタイプなのですが、
行くとやっぱり納得のいくほど素敵な場所です。
ロヴィーニョという町はイタリア語の読みですが、現地語ではロヴィーニといいます。
クロアチアの漁港町であり、観光地でもある町。イタリアから見ると、
イタリア北東トリエステから海沿いにスロヴェニアを通り、クロアチアへ入り南下します。
トリエステから先、この三角地帯をイストリア呼ばれ、
ロヴィーニョはこのイストリア半島の西側に位置しています。
クロアチア自体はここ最近まで情勢が不安定であった場所。
遡ること、ヴェネツィア共和国時代には同国の傘下に（1283～1797）、
その後同国の衰退とともに第一次世界大戦まではオーストリア帝国として。
その後イタリア共和国（1918～1947）、そして東ヨーロッパのアドリア海沿岸全域の国々とともに
ユーゴスラビアとして、1991年に独立国としてのクロアチアが今に至ります。
海岸線には地中海気候だなぁと思わせるオリーヴの木が生え、
木陰と日差しのあたる場所との両方が混在、そして驚くほどに青くて澄んだ水、
砂浜ではなく、石や岩の浜辺です。そしてイタリアよりも割安でしかも新鮮な魚介料理、
町の旧市街地は小さくて静かで可愛らしく幻想的です。
ここに避暑に訪れるのは、イタリアをはじめ、
ドイツ、イギリス、オランダ、ロシア、オーストリアなどのヨーロッパ各国の人々。
もちろん家族連れも多く、各国から集まった子供たちもたくさん遊んでいます。
昨年浜辺で会った家族と偶然に再会なんてこともあり、
お互いに子供の成長を確かめあったり、ということも起こり得ます。
それにしても子供たちの行動パターン、興味の方向って当然のことながら万国共通。
気づくと皆、同じことをして遊んでいたり、仲良く走りまわったり、なんてことはしばしば。
言葉は解らずとも、子供たちにはお互いの何かがあるのでしょう。
コミュニケーションを確実にとっているのには感心しますね。
昼間は海でのんびりと過ごし、夕暮れ時（日が暮れ始めるのは夜9時半以降）
になると中心地に出かけていき夕食タイム。
道端には、地元の子供たちが自分たちで拾ってきた美しい貝殻をきれいに洗ったものを売る光景が。
段ボールやらビール箱をひっくり返して、商品（？）を並べ値段をつけています。
可愛らしいその光景に足を止める人々の姿もちらほら。こうして自分たちの力で、
初の商売の実感や喜びを学んでいくんですね。
夜には町の中心に建てられた特設ステージにて、コンサートなどの様々なイベントが行われたり、
道端でのパフォーマンスがあったりなど、あちらこちらに人だかりができています。
昼間の暑さとはうってかわって涼しい海風の気持ちよい屋外では、
人々はバールのテーブルにつきゆっくりとくつろぎ、ジェラートを食べたりしながら夜遅くまでにぎわいます。
子供たちもバカンスということもあり、公園ではしゃぎまわり、
またステージではダンスの披露などなど。子供たちもそれなりに主役になれる楽しい夏のひとときです。
今回初めて宿泊したアパルトメントは、小さいながらに清潔。
オーナー家族が大変親切で我が娘、Violaちゃんをそれはそれは可愛がってくれ、
今年も本当に良い思い出ができました。また来年も変わることなく、
同じ地を訪れることができる幸せが続くと良い、と心から願います。
育児期もスタイリッシュに、
ママとして女性として人生を楽しもう♪
親子サロン☆MAMA STYLE
