自分の体調不良、家族の体調不良の際に、みなさんはどのように病院を探しますか?
インターネット普及している昨今、まずは近隣の病院の口コミやホームページを確認。
診察時間や、医師の専門性、症例数などを比較して、自分で決める、というのが最も多くの方が通る道ではないでしょうか。
私自身、看護師という職種であることから、友人や親戚に「○○の症状をみてくれる良い病院はないか」と聞かれることが多くあります。
知人や家族の医療関係者に聞く、という方法も多いのかもしれませんね。
ですが、実際は看護師である私も、即答で病院をおすすめできるほど、病院には詳しくないのが事実。
ましては、自分の専門以外の疾患や症状を質問されても、簡単にアドバイスできるものでもありません。
となると、やはり私たち医療関係者も、インターネットの力を借りることが多いのですが、
インターネットの情報を正しく見極めていく必要があります。
一つ目に、口コミ投稿をすべて信用しないこと。
カスタマーハラスメントが問題になっているように、病院内でも患者による悪質なクレームや過度な要求は多く発生しています。
そういった、必要のない要求に答えないことへの悪質な口コミ投稿や、医師や看護師に指摘されたことによる逆上など、
インターネット上の口コミには、患者主観による一方的な攻撃が多く存在しています。
反対に、良い口コミであっても、同じ内容の治療をうけられると保証できる訳ではありません。
二つ目に、診察する医師の専門性や、病院で対応可能な治療方法を確認すること。
自分がどの部位に、どんな症状があるのか、それはこの病院でみてもらる内容なのかをしっかりと確認しましょう。
わからない場合は病院に受診する前に電話で確認をとるようにしましょう。
三つ目に、すぐに大きな病院ではなく、まずは地域のかかりつけ病院にいきましょう。
自分や家族のからだのことですから、不安があり、大きい病院でみてほしいという思いは理解できますが
まずは近隣の病院で診察や検査をうけましょう。
大学病院や総合病院は基本的に完全紹介制なため、大きな病院を受診する場合は紹介状が必要です。
地域の病院で診察・検査を受けた結果から、大きい病院への紹介が必要な場合は紹介状を依頼しましょう。
体調不良の時には、不安な気持ちや、からだの余裕もないことから
これらの内容をすべて確認するのは容易ではありません。
日頃から、近隣の病院の専門性を確認しておくことや、体調に不安がある際に受診しやすい
地域のかかりつけ病院を見つけておくことが、とても大切な〈病院の探しかた〉の第一歩に繋がるのです。