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村松ママンスキーのブログ『ママンのまんま』

劇団鋼鉄村松No.11(休団中)
元38mmなぐりーず研究生
の村松ママンスキーのブログでございます。

ただいま僕が絶賛休団中の劇団鋼鉄村松の座長、ボス村松が公演中である。
何でだか今回は「劇団鋼鉄村松」ではなく、「ボス村松の~」と銘打たれており、作・演出・主演ボス村松だという。
江古田にある兎亭というところで6月いっぱい、週末とか平日の夜とか上演するらしい。

チケット代1,000円という、所謂小劇場では安価な値段設定が売り文句で、「フラッと来て観て楽しい」を目指しているとのこと。
この1,000円と言うところに本人はこだわりがあるらしいが、周りから(劇団員だろう)反対意見も少なくなかったらしい。
気持ちはわかる。

以前劇団20周年を迎えた頃、チケット代1,500円でやりたいとボスから企画を持ち出されたことがある。
当時制作だった僕は「えー」と言った。
その頃の劇団公演のチケット代金は2,500円~3,000円前後。およそ半額の値段設定である。
僕が初めて鋼鉄村松に客演した頃は1,500円とか2,000円だったから、原点回帰と言えば聞こえはいいが、
予算繰りに頭を抱えた。
値段を半額にしたからといって、観客動員数が倍になるという簡単な計算ではない上、稽古場代や宣伝費、劇場費などの固定費用は据え置きなのだ。
当時依頼していた外注スタッフへ値下げ交渉や、鋼鉄では珍しいチケットノルマ制度を用いるなどして赤字は回避したが、苦労をした記憶が片隅にある。気のせいかも知れないけど。

閑話休題。

ボスが1,000円にした理由は本人のブログより抜粋すると以下の通り。
①.小劇場ではあまり見かけない値段なので目立つのではないか。
②.フライヤーを見かけた人がフラッと観に来られるのではないか。
③.「観に来てね」とボス自身が言いやすい。

①について。
「小劇場」という括りがどこを指すのかは定義が要ると思われるが、
例えば大学のサークル、劇団が上演する演劇。大学構内の施設などで行われる公演では、1,000円というチケット代金は珍しくない。
あとはTwitterで話題となっていた「地蔵中毒」という劇団。
「入場時じゃがいもを配布する公演」「舞台の四隅に玉子焼きを配した公演」など、何だそれ気になるという怖いもの観たさがある。残念ながらまだ観たことがないので機会があれば是非一度観たい。
こちらも1,000円というチケット代金。最近の公演は1,300円という何ともお釣りの用意しにくそうなチケット代金だったが。
更には声優の銀河万丈さんの朗読公演。こちらも1,000円。
こちらは目の前でベテラン声優の演技を堪能できる上にワンドリンク付きというまさに破格。
以上を踏まえると、目立つためにはもう一捻り加えないとならないのではないだろうか。

②について。
これは果たして蓋を開けてみないとわからないところではある。
江古田の地での観劇事情には明るくないのだが、
潜在的な観客を発掘するために価格を抑えると言うのは有りかもしれない。

③について。
確かに言いやすいことは言いやすいかも知れないが、ボス個人の主観に寄るところが多い。
定期的に公演がある小劇場の俳優としては、1,000円のチケットは逆に積極的に売りにくい部分があると予想する。
例えば公演を複数控えており、1,000円の公演と3,000円の公演とがあった場合、3,000円のチケットの販売に力を注ぐだろう。
観客の時間は有限なので、どちらかしか観に来られないのであれば3,000円の公演を観て欲しい。
どちらかというと付き合いで観に来られる観客の場合、1,000円のを観に行ったから当面の義務を果たしたとして3,000円を観に来ない可能性もある。
そう考えてしまうのは、僕がチケット販売にいつも苦労していた思い出があるからなのかもしれない。
「何言ってんだ!どっちも全力で売るぜ!」という人が居らしたら、是非鋼鉄村松に出演してほしい。出演俳優は常に募集しています。

制作の視点では、最低限、俳優含め各所に報酬を支払うためには2,500円のチケット代金が必要というのが僕の持論のため、この値段では何もできないという感想だ。
やりようはあるが、鋼鉄村松に当てはめるのはやや難しいと考える。

以上から、1,000円という値段設定は果たして効果的なのかという疑問は残る。

もちろんお金は大事だ。
ただ、支払った値段を忘れるくらい感動した体験を覚えたことがある僕は、値段だけが全てではないと思っている。
値段を思いだしたときは、大体が高いというか、贅沢したなという気持ちになるのだが。
そう、観劇は贅沢なのだ。

よく映画鑑賞などと値段の比較をされるが、
目の前で俳優が演技し、紡がれる物語の世界に、観客として参加する体験は、単純に値段で比較されるべきものなのだろうか?

「観劇は高い」と言う人がいる一方で、足繁く劇場に通う人もいるのは、値段以外の魅力があるからに他ならないのではないだろうか?

「そう」だから、みんな舞台に立つのではないのか?

僕はもう正解は持っていない。

長々と述べたが、上記が絶対ではないし、意見は人の数だけあり、あるべきだと思う。ボスにはボスの正解がある。

ここまで読んで下さった熱心な方は、是非江古田の兎亭に足を運んでほしい。
演ってない日もあるから事前に検索してから行くことをお勧めする。
リンクとか貼るのは正直面倒だから自力で探してほしい。
あと駅から以外と歩くから気をつけて。

もしその後、僕と会うことがあったら、お互いの観た日の体験を語り合おうじゃありませんか。
僕まだ予約してないんですけどね。

それではまた。
次逢う時までお元気で。

 

 

 

※表題について、僕の高校の演劇部の友人は、僕との2ショットの写真が実家の親に探してもらっても見つからなかったので、僕の卒業文集の写真を提示して割引してもらったそうです。やめろください。