あーっ、もうっ、へこむっっっしょぼん


たった今、キング原作の映画を見終わったところ。

まったく「Jerry」なラストだよっ。

絵的にはちょっとだけ「ライフイズビューティフル」。

あえてタイトル挙げないどくけど。


キングを初めて読んだのは中学生のとき。

「ファイアスターター」の味戸ケイコさん「人魚姫」の表紙に惹かれ、なんとなく買ったのが最初。

以来、しばらくはまり続けた。

意外にも当時はまだそんなにキングの本は翻訳されていなくて、『THE DIFFERENT SEASON』を原書で読む。

『スタンドバイミー』とか『ショーシャンクの空に』の原作になったやつ。タイトル全然違うけど。

どっちも映画になったときあまりにも自分の抱いていた印象と違ったのでびっくりよ。


昔から思ってたけど、キングって、子供に愛情を注いで描くくせに、けっこう犠牲にする。

作者にも、親にも、たっぷりの愛情を注がれているから、もう読んでるこっちもいとしくていとしくてならなくなるのに、「えーーーっ」な感じ。

それを監督がしっかりわかっちゃってるところが憎いのよっ。もうもうもうっ。


この映画の原作も高校生の頃に読んだ。

最初は他の作家とともに収録されたホラー小説のアンソロジーの一遍だったはず。

結構分厚い本だったけど、その半分はキングのこの小説に割かれていた。

ここからネタバレ。







映画のタイトルは『ミスト』だったけど、キングの小説の原題は「FOG」だった気がする。

『ザ・フォッグ』が2回も映画化されているから、あえて「ミスト」になったのかな。(ちなみに『ザ・フォッグ』は2回とも観てるよー)

モンスターも映画みたいに姿は見せなくて、ラストに『巨大な蜘蛛』みたいな表現でちょっと出てきただけな気が・・・・

そして、『戦いはこれからだ』みたいな・・・・・

なんか、小松左京の『首都消失』もだけど、「原因と結末は教えないよ」な感じでした。


まあ、とりあえず「ミスト」の感想はまたいずれ。

映画のできは悪くない。

だけど、フランク・タラボンはホラーは撮らないで!

ホラーにしっかりした人間ドラマが絡むと、ホラーが楽しめないのよーーーーっ。

うえーん。


酔った。


何に酔ったかって・・・・


ふつーーーーに「酔った」!


うえっぷ。


そういうやつです!


「クローバーフィールド」


うえっ。



何がなにやらわからないCMでちょっと話題になりましたよね。

だから私も楽しみにしていて、やっと観れたんですが。


うえっ。


なんですよ。


全部「素人が家庭用ビデオに撮った」設定の映画なのです。


手ブレだらけですよ!!!


酔って当然ですよっ!!!


家庭用ビデオといっても、ちゃんと映画として見せようとしているせいなのか、その分「ブレアウィッチ・プロジェクト」以上に酔ってしまいます・・・・・

字幕版で観たときは途中でほんとに気持ち悪くなっちゃって、断念しました。

その後、吹き替え版で観なおしました。やっぱり気になるんだもん。

画面を「じーーーー」っと観なくてもいい分、少しましだけど、やっぱり酔うなー。


お話は、結構面白いです。

以降、ちょっとネタバレかもしれない。ごめんなさい。




それなりに怖いです。

HAKAISHA、異様な形で、気持ち悪いです。

私の中ではちょっと「漂流教室」な感じで怖い。

あくまで「何が起こってる全然わかっていない一市民」の視点から描かれるので不明なことも多々残りますが、ほんとにこんなことがあったら、科学者でも政府の重要人物でもない私は、やっぱりこの主人公たちみたいにおろおろするしかないのです。

でも、意外に友情に厚い人々で、それが救いです。「ブレアウィッチ」みたいに、人間関係に大亀裂なんてことはないですから。


そんなわけで、船酔い・車酔いしやすい人には要注意映画ですね。

「いのち」っていうものは、既にそれだけで存在しうるものなんだと思う。


生きているものの中に「ある」だけではなく、生きているものとも、既に逝ってしまったものとも、これから生まれてくるものとも、別次元の「いのち」というものも存在するのだと思う。


毎日の生活の中でも感じてはいるのだけれど、その「いのち」を人間から切り離して感じたとき、その美しさと強さを、もうちょっと知ることができるような気がする。


そのひとつの例が「狩猟」だと思う。

遊びでない、「いのち」と向き合う狩猟。


「ぼくは猟師になった」を書かれた千松さんは、「いのち」と向き合っている。

まだ若い兼業猟師の千松さんが行っているのは「罠」を仕掛けて獲物をしとめる猟。

その獲物は、千松さんによって、すべて無駄なく処理される。

食べられるところはすべて食べ、時には皮をなめし、それでも残った部分は土に埋める。そして、それは他の生物の食物になったり、自然の栄養になったりする。

その「奪われた命」は決してその尊厳を失うことなく、愛さえこめて昇華される。


そういった「いのち」に関することだけでなく、普通はなかなかその実態を知らない「ワナ猟」についても説明してくれている。この辺りも興味深い。

たとえば「猟友会」というと、みんな銃を持っているイメージだったけれど、罠だけで猟をする人も結構いるのですね。


「猟師」が出てくる小説で私がすごく好きなのが熊谷達也さんの「邂逅の森」。

「ぼくは猟師になった」は気軽に読めるエッセイ的なものですが、「邂逅の森」はなかなか重厚な長編小説です。大傑作なのです。お薦めです。


ちなみにずーっと前に書いた「邂逅の森」の感想文。

http://blog.livedoor.jp/ohisama_sora/archives/2004-09.html#20040925


結構今回の感想とかぶっちゃってます☆