日本語で言うランデヴーは何となくロマンチックな意味合いがあるが、フランスで日頃ランデヴーというと単に「会う約束」とか「アポイントメント」って意味で使っている。
例えば職探ししてる人が「今日は職安の相談員とのランデヴー(相談の予約)があるんだ」なんてロマンチックのかけらもない使い方をする。
外国語がその国に入ってちょっと別な意味で定着することは珍しくないから探せば色々あるんだろうね。
Shy troupe という人たちの歌でランデヴーという曲があって息子が気に入り「この曲聴いてみて」と勧めてくれた。
ちょっと切ない感じの歌い方とか曲調、男女の恋愛の歌詞とか、なかなか良い感じだ。
二人でYouTube で聞いていると息子が私に聞いてきた。
「ねえ、ランデヴーって寂しいとかって意味だっけ?これって英語?」
…… フランス語だ息子よ。その質問日本国民を敵に回したな。
パツキン(古い?)でほりが深いいわゆるステレオタイプ見た目のフランス人ならその質問は許されるが、ハーフだがアジア人に近い顔で日本語も母国語なお前は単に嫌なやつだと思われるから気をつけるように。
ランデヴーはRendez-vous のこと。
ラタトゥーユはRatatouille、ルーブルはLouvre、その他色々あるけれど、とりあえずRはラリルレロの発音をするってこと覚えておきなさいね。
そう息子に言うと、「オッケー、大丈夫!オレ知ってる。クレープとかさ、クロワッサンとかって日本に帰るとちゃんと日本語で発音してるから!」とドヤ顔で言った。
息子は純粋にそう言っているんだが、母は何となく日本人の発音をディスられているような気がするんだが。