息子がトレッキングシューズが欲しいと言ってきた。
トレッキングに行くわけでもなく、単にファッションとして履くのだけれど。

今流行っているブランドは知らないので、私が若い頃皆がこぞって履いていたティンバーランドへ息子を連れ行き一足買った。


私の中でトレッキングシューズとランドクルーザー(ランクル含むクロスカントリーSUV全般)はなんか繋がっている。


ウン十年前、チベットからランクルをチャーターしてネパールまで行った。数日間ずーっと岩ゴロゴロの道で、道じゃないところ走ったり、山肌みたいなところグワーって登って行ったり(怖かったわー)した時に、4輪駆動車とかSUVってこういう道を走る為に作られてるのね、ってしみじみ思った。

その後ヒマラヤトレッキングに行った。

4000メートル近くになると、大きな石と岩しかない道になって、何度も足を取られたり滑ったりした時にやはり悟った。トレッキングシューズってこういう道で足を守るために作られた物なのね、と。実際トレッキングシューズを履いていなかったら何度も足首を捻挫していただろう。


当時はSUVもトレッキングシューズも若者の流行の一つだったので街中でよく見たし、今でも見ることがある。しかし上記の経験から、SUVとトレッキングシューズを街中のみで使用するのはその性能の飼い殺しというか、モビルスーツの性能を生かせねまま死んでゆく、というかそんな切ない気持ちになってしまうのである。


そんな母の切ない気持ちも関係なく、新しいトレッキングシューズを履いて今日も元気に学校へ行く息子。

まあ、息子が嬉しいならそれでいいわね。