◯◯ちゃんは僕の生徒です。必ず僕に授業をさせてください!

 

  アルバイトの講師が、このセリフを吐いたらかなり危険です。塾の講師の場合、そのほとんどはアルバイトスタッフ。塾は儲からない業種の典型なので、そんなに多くの正社員をスタッフとして運営できません。アルバイトスタッフを上手く使っていく必要があります。極力、勤務する環境にも配慮します。アルバイトとはいえ、職場で先生と呼ばれ、上司にも気を使ってもらえれば居心地も悪くありません。徐々に、自分から何か要求するようになります。それが、少しわがままな要望であっても、自分の言うことなら聞いてくれるのでは・・・と。そして、はじめは要望のつもりだったものが、やがて私欲の混じった要求へと変わります。あの子は自分の生徒。あの子は自分の授業が好き。あの子は自分のことが好き。どんどん勘違いが増えていきます。塾に通っている子は、とりあえず分からなくても『わかりました』と言ってしまう子が多いし、中学生くらいでも愛想笑いくらいはするものです。それにいちいち反応している講師というのは、大抵の場合、あまり異性と付き合った経験の無い人が多いようです。だから、勘違いがさらに加速していく。うちにも一人いますが、私の場合はそのような講師の要望に絶対反応しないことにしています。私が言うことはただひとつ。『それを決めるのは、あなたの仕事ではないですよ。』ということだけ。