私が娘におもちゃを作るようになったきっかけは、ずばり
お金がない
ことでした。
私は子どもの頃、女の子らしい遊びが大好きでした。
憧れのおもちゃは「木製のおままごとセット」とか「お人形のキラキラドレス」とか「家具セット」とか…
なので、本当は娘に、そういうおもちゃを買ってあげたいなって思ってたんです。
けど、高くてとてもじゃないけど買えないorz
でも「お金がないから手に入らない」っていう風には、娘に思って欲しくなかった。
欲しいものがないなら作ればいいや、って思ってもらえるといいなって考えました。
そうやって作り始めたが、フェルトのおままごとです。
材料費は極力かけず、でも、できあがるのはちゃんと、私が子どもの頃憧れてたおもちゃ。
色々作っているうちに、手作りの自由さに気付くようになりました。
既製品だとここが不満だけど、手作りなら自由にアレンジできる。
工夫次第で、自分の思い通りのものが手に入れられる。
既製品では手に入らないものでさえも、手に入れられる。
そして、おままごと以外のものも作るようになって気付いたのは、
なんだ、既製品じゃなくてもいいんだ
ってこと。
娘がまだ小さいってこともあるんだろうけど、娘にとっては既製品も手作りも関係ない。
完成度が高かろうが低かろうが関係ない。
単純に、そのおもちゃに対して興味があるかないかだけ。
そういえば、自分の子どもの頃もそうだった。
実物に足りない部分は、想像でいくらでも補完できてたなって、思い出したのでした。
何だかんだと作っていたら、ある時娘が
「これほしい!つくって!」
って言うようになりました。
「欲しいから買って」じゃないんです。
「欲しいから作って」なんです!
ちょっとじ~~んとしちゃいました。
欲しいものを手に入れるための、娘の最初の発想が「買う」じゃなくて「作る」って!
上手く言えないけれど、その時私は、なんて自由なんだろう!っていうように感じた気がします。
ああ、おもちゃ作っててよかったなって、心底思いました。
もうすぐ3歳になる娘、さすがに、作れるものと作れないものがあるということにも、既製品の完成度の高さにも、すぐに手に入る便利さにも、貨幣経済の仕組み(笑)にも気が付いて来たようで、
「買って」
という言葉も増えて来ましたが^^;
私が小さい頃は確か、おもちゃと言えば「買ってもらって手に入れる」という選択肢しか持っていなかったように思います。
自分で作る、とか、工夫する、とか、もっとたくさん選択肢を持っていたら、もっと楽しかったんじゃないかな。
当時の私には「作る」って大ごと過ぎて、とても現実的なものとは思えませんでした。
娘には、たくさん選択肢を持っていて欲しいなと思います。
選択肢がたくさんあれば、そのぶん可能性もたくさん広がるから。
「おもちゃを作る」ってことで、少しでもそのサポートになるのなら、私はおもちゃを作り続けようかなあと思うのです。
今のところ、プラ板使ってリカちゃんorシルバニアの家具作りくらいまでは、やろうかなあと思っています笑