山口祥治作陶展もうすぐ夏のウツワ展 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

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北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。



このオチャメな陶芸作家さんは、山口祥治さん。

長崎県の焼き物の産地、波佐見で、先祖代々窯業に携わっているおうちに生まれられたそうです。年齢は私と同い年。

山口さんは、嵯峨美術短期大学の同級生です。

彼は、日本画科、私はビジュアルデザイン科の学生でした。こじんまりした学校でしたが、当時は親しかったわけではなく、けれども彼は人気者で、目立つ存在の方でした。京都で美術を学んだ2年間の後、故郷に帰って作陶(作磁ですか?)を続けられて、今ではすっかり人気作家になられました。

山口さんが、この度烏丸御池から程近い「ギャラリーミラクル」で「山口祥治作陶展もうすぐ夏のウツワ展  blu e  bianco」
と題した個展をなさると知ったのは、先週の同窓会で案内の葉書を配っておられたからです。
素敵な写真。どんな質感なのかしら?

それにしても30年ぶりの同窓会の2日後に、同じ京都で個展とは、なんてイカしたタイミングなのでしょう。

久々の再会に盛り上がった同級生が、連日ギャラリーを訪れて、魅力的な作品をお買い上げになっているFacebookの記事の写真を見るたび、うーん、なんだかこれは見ておかなきゃ後悔するような、ウツワに呼ばれてる感が募ってきました。

これ、素敵じゃない?見るだけでも、見ておいた方がいいんじゃない?

我が家では、器を選ぶときは、食いしん坊夫婦ふたりの同意の元であること、という暗黙の了解があり、出来れば夫とふたりで出かけたかったのです。ところが、個展の会期中はお互い予定が詰まっていて、京都まで一緒に行く時間が取れそうにない。でも、このタイミングを逃すと、この作家の作品とのご縁が繋がらないなぁ…となやんだ結果、時間をやりくりして、雨の京都にひとり向かいました。

明るいギャラリーに、いつも我が家の食卓に並ぶ民芸の器でなく、エレガントでスタイリッシュな美術工芸品のような作品が並んでいます。

一目で、絵のうまい人の作品だと思いました。各地の産地巡りをしていると、必ずしも絵が描ける人ばかりが絵付けしているとは限らないことに気づくのですが、山口さんの作品は、オリジナリティがあって、自由で、たまたま材料が土、というアーティストの作品です。

デザインのセンスは独特の東西の文化のハイブリッド。とっても絵画的なのですが、日々の食事にも十分使えそうなこなれた感じも持ち合わせています。茹でただけ、刻んだだけの旬の採れたて野菜をポソッと盛って絵になる器。

私は、かなり目移りしてしまい、その技法の説明を伺いながら、我が家にとっていちばん魅力的なひとつを選びました。
夫とふたりで選んでも、これにしたんじゃないかな?と思える1枚のお皿。



美しい渦巻き模様に縁取られたお皿に施されたのは銀彩。使ううちに銀独特の黒ずみが発生するそうです。

ギャラリーのマダム、衣笠珠美さんは、
「銀製品用のポリッシャーの布で磨くといい」
と教えてくださいました。
山口さんは、
「どうしようもなくなったら送って。」
とおっしゃいます。なんとメンテナンス付きの器。たのしー!親切!
よーし、いつかホントに長崎まで送ってみようかな?

こちらの壁掛けもかなり好きでしたが、家族の絵画と写真作品がところ狭しと掛けてある我が家の壁にはこれ以上スペースないし、何しろ予算オーバーだし。

これ、ゼンタングルみたいだ。

山口さんは、日本画専攻に学ばれただけあって、絵付けの筆遣いがとても上手いです。複雑な工程を経た微妙な質感のニュアンスにも見惚れました。

こちらも素敵。

同級生のFacebookの写真で釘付けになったこのお人形。

私は写真を見て、こちらと対で、さらにもう一体あって、聖書の中の3人の博士なんじゃないかと勝手に想像していました。何か宗教的かまたはおとぎ話の登場人物に見えるこの作品のアイデアソースは、「指輪物語」にあるのだそうです。
大ヒットした映画ができる前から、イギリスの作家トールキンの書いた原作小説のファンだったそうで、そのイメージ。映画化されて、思い描いていたビジュアルと違ったのが残念、というのは誰にもありますよね?私は、「雪の女王」がそうでした。

そして、山口さんは、35才の時に、シチリアに研修に行かれたのだそうです。
ああ、なんだか西洋風でもあるのはそのせいかな?
イタリアでは、「プレゼピオ」というもの作りを学ばれたのだとか。
プレゼピオ?
これです。
クリスマスシーズンに、教会のみならず町のあちこちで見られる、キリスト生誕のシーンを素焼きに着彩したお人形を並べて表現するパノラマ。




「イタリアに行って、何か変わった?」
と尋ねたら、
「いや、何も変わらなかった。確認しに行っただけだった。」
ですって。
カッコいい!
そうなのかも?それが真実なのでしょうね。


おうちに帰ってきてから気づきました。

私が選んだのは、この案内葉書の写真の作品。
乗っかってる方じゃなくて、下のプレートです。

早く、お料理を盛ってるところをお見せしなくては。ずっと、大事に使いますね。

本当に思い切って行ってよかった。宝物が増えました。

これは、私の作品。

ベニスシリーズのゼンタングル。
これを続けると老眼進むかも?




昨晩のごはん。
冷麺が食べたくなり、大量に湯がきました。あっという間に売り切れることもあれば、なぜだか残る日もあり、残りました。

翌朝、そば飯に変身しました。

なすの揚げびたし。

シマチョウとニラの味噌炒め。

きびなごの南蛮漬け。

夕方行くスーパーマーケット、メロンが安くなってることがあって、今シーズン生ハムメロンにはまってます。今回はカマンベールと取り合わせて。

お酒は「ねね」という発泡生酒。甘い。サイダーくらい甘い。