この整骨院には、とても興味を持っていました。
整骨院自体はそれほど大きくないんだけど、広くとってある駐車場には、朝から晩まで いつも車が何台も停まっていて、とっても繁盛している様子なんです。
建物の構造上 中はまったく見えないので、その中がどんな風になっていて、どんな人が働いていて、どんな世界なのか うかがい知ることはできず、車で通るたびに、1度は行ってみたいなあと思っていました。
そんな時。
前にくじいた足首が、痛くはないけど なんだか動かしにくいと言い出した娘。
確かに、くじいてない方の足首と比べると、動きが悪い。
これはチャンス!!!
整骨院に行く機会が、ついに到来ー!
ということで、娘を連れて行ってみることに。
「 どんなとこだろうな・・・おじいちゃんやおばあちゃんばっかりで、場違いな感じになるのかなぁ・・・ 」
と思いながら、入口の扉を開けた瞬間に
「 おっはようございますっ ! 」
とっても大きく、弾んだ声で、満面の笑みの受付嬢に迎えられて、ちょっとビックリ!
予期せぬ威勢の良い挨拶にびっくりしながらも、ああ良い空間に来たんだなあと思いました。
手続きを済ませると、さっそく中に通されました。
カーテンで仕切られたベッドが何台か並んでいて、そのうちの1つに娘が横になると登場したのが 「 先生 」 と呼ばれる男性。
30代後半くらいかな?と思われるその先生が、これまた ものすごく元気よく
「 おはようございますっ! よろしくお願いしますっ! さてっ! どうされましたかっ? 」
颯爽と登場した先生は、長身で骨太、背筋もピンと伸びているから、その存在感が余計に大きく感じられます。
娘の足首のことを伝えると、なるほどなるほど・・・ここは痛い?これはどう?と言いながら、じっくりと診察してくれます。
さきほどの威勢の良さとはうって変わって、静かに、丁寧に、少し難しい表情で娘の足首をこねくり回す先生。
この緩急がたまらない。
足をくじいた時の痛みを無意識にかばっていたせいで、関節がちょっと硬くなっているようだと。
先生と入れ替わりで、助手?のような女性が来て、娘の足首に電気を当ててくれました。
足首に電気を当ててもらっている間に、先生は他の患者さんの診察やマッサージなんかをされていて、そのやりとりが聞こえてきます。
活のこもった大きな声でスカっと挨拶をしたら、ふと静かになって診察をして、マッサージ。
マッサージが始まると、患者さんたちは、実によくしゃべります。
花見でとても良い場所が取れて嬉しかった話や、パート先の上司どうしがやりあってえらいこっちゃの話。
そして、そんな話に対して、先生が絶妙な合いの手をうちながら聞いていくんです。
先生が聞き上手だから患者さんはもっと話したくなって、たくさん話すから先生も患者さんの背景をよく把握されてます。
そしてマッサージが終わると、また元気のよい大きな声。
「 はいっ! ではっ これで終わりましょうっ! 来週もう1回診させて下さいっ! では失礼しますっ!」
このメリハリがたまらない。
娘は電気のあとに超音波とやらも当ててもらい、その後先生が関節をやわらかくするリハビリをしてくれました。
「 関節にぐっと負荷をかけて、ふっと緩めた瞬間に、関節がやわらかくなるんです。 」
そう言って、娘の足首を押さえながら、
「 さあ!こっちに向かって蹴りだして! 1! 2! 3! もうちょっと! 強く! そうだ! よし! あと3回! 今度は反対だー! 」
この熱血さがたまらない。
リハビリが終わると、明らかに娘の足首がよく動くようになっていて感動!!!
「 はいっ! 良くなりましたねっ! これで終わりましょうっ! また足に痛みがあったりしたら来て下さいっ! 足以外、腰でも肩でも何かあったらお越し下さいっ! ではっ! 失礼しますっ! 」
これから毎日毎日整骨院通いが始まるのかと思いきや、そうではなくて、成果が出たので もう来なくて大丈夫ですよ というスタンス。
この引き際のよさもたまらない。
娘にとっても、私にとっても、初めての整骨院体験。
とても良い時間を過ごした気持ちでいます。
人足が絶えない整骨院の理由も、わかったような気がします。
元気よく迎え入れられ、丁寧に診察をしてもらい、熱のこもったリハビリを受けながら、人によっては先生とのトークを楽しみ、気持ちよく送り出される。
必要なシリアスさを残しつつ、先生とスタッフたちがつくる活気あふれた、良いエネルギーに満ちているその整骨院は
つくづく 「 良い場所 」 だなあと思いました。