生きてると実感した瞬間は？
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息子を生んだ時
かなぁ
出産までは
普通に大変だったの
これはどの母親も体験することだと思うけど
問題は息子を生んだ後だった
後陣痛が来ても
胎盤が出てこない
１時間たっても２時間たっても
出てこない
その間
先生が超巨大な
パフェスプーン🥄みたいなのを
２本使って
私のお腹の中で
ガチャガチャやるんだけど
ガッチリしっかり
くっついてて
取れないと言う
あまりの辛さに
気が遠くなると
看護師さんが
気をしっかりもって
意識を保ってないと死んでしまうわよ
赤ちゃんに会いたいでしょ
と
まぁ私の顔を往復ビンタ
なんかテレビとか
お話の中の出産って
生んだらおしまい
急に楽になって
赤ちゃん抱いてにっこり
のイメージだったから
いつまでも
寒い分娩代の上で
お腹の中をガチャガチャ引っ掻き回されて
出産よりも痛い思いをするなんて
想像もしてなかったよ
ぐったりと苦痛に耐えまくって
とうとう往復ビンタも効かないくらい
朦朧としてきた時に
先生が巨大なパフェスプーンを放り投げて
腕の付け根辺りまで
腕まくりしたの
んで
私に向かって
どうしても
胎盤が剥がれないので
今から私が直に剥がします
とても痛いと思いますが
赤ちゃんに会うために
頑張ってください
とかなんとか
言ったのよ
とても痛いって
今まで散々痛すぎてるんですが
言った後に
先生はおもむろに
私の子宮の中に
手を突っ込んだ
ヽ(;ﾟ;Д;ﾟ;; )ｷﾞｬｧｧｧ
そして
お腹の中で
何かを引っ張ったり
引っ掻いたり
とにかく
その激痛たるや
陣痛も出産時の痛みも
凌駕する痛さ
私はただただ
ギャー❗
うわぁー‼️
グキャー‼️
と叫び続け
合間に気を失い
失っては何往復もビンタされ……
どのくらい時間がたったのが
気がついたら
先生も看護師さんたちも
ニコニコしながら
私を見下ろしてた
先生は
よく頑張りましたね
もう大丈夫
２人目のお子さんも
生むことができますよ
と仰った
疲弊しきって
返事もできない私に
再度ニッコリして
分娩室から出ていかれた先生
私をビンタしまくった看護師さんが
先生に感謝しないとね
胎盤が癒着してて
あなた下手すると
死んでたのよ
普通だったら
あのまま子宮摘出手術して
あなたの命を助けるんだけど
先生が１人しか子供が生めないんじゃ
かわいそうだからって
頑張って胎盤剥がしてくれたのよ
この病院で出産して
あなたラッキーだったわね
先生は名医でしょ
と、
かなりのハイテンションで
喋りながら
私を病室まで運んでくれました
その後も
『あとばら』と呼ばれる痛みが
ものすごくて
枕を噛み締めて
痛みに耐えた～
普通
初産では『あとばら』は軽いんだけど
あれだけの後産を経験したから
経産婦よりも痛んだんですって
(看護師後日談)
息子が病室に運ばれてきて
初めて抱っこした時
ああ……
生きて息子を抱くために
あの痛みも苦痛も
乗り越えたんだなぁ
と
感動して
泣いてしまいましたよ
あの先生のおかげで
娘も授かって
ほんと
先生には足を向けて寝れないわぁ