朝、ぼんやりと台風のニュースを観ていたら
何の繋がりもないけれど
あるお話を思い出しました
そのお話を読んだのは
学研の「科学と学習」というもの
この「科学と学習」は
毎月、学校に業者さんが来て
予約していた子供たちが
専用の封筒にお金を入れて
ワクワクしながら並んで買ってました
小学生の頃
双子の姉は「科学」
私は「学習」を買ってもらっていました
姉の買う「科学」の付録が
すごくおもしろくて羨ましかったけれど
私は「学習」のお話を読むのが楽しみでした
ある時
いつものように
「学習」を買って
家についてから期待に胸を膨らませて
開くと…
目に入ったのは
『空気がなくなる日』
というタイトル
どういう内容
ドキドキしながら読んでみると
もうすぐ、五分間だけ
空気のなくなる日が来るという噂が広がって
村人が右往左往するという内容
最初は半信半疑の村人も
村の偉いさん達が騒ぎだして
コリャ大変だ
となり
五分間、息を止める訓練をしたり
いや、無理だ
となって
タイヤのチューブや氷袋に
空気を詰めておこうと買い求めたり
チューブや氷袋の値段が
とんでもなく高騰して
とても買えない
と、
神頼みしたり
最初からあきらめて
家族でご馳走食べて過ごしたり…
私も読んでいて
ワクワクドキドキ
よりも
ハラハラドキドキ
どうなるの
みんな助かるの
ページを捲ると
続く…
う、ウソでしょー
早く続きを読みたい
結果が気になる
ジリジリしながら
次の発売日を待っていたのに…
発売日に熱を出して
学校に行けなかった
姉に買ってきてねと
頼んだのに
買ってきたのは「科学」だけ
泣き出した私に
姉が
もう一度学校行ってくる
と言って走って行ったけれど
学研のおじさんは
すでに帰ったあと…
ギャン泣きする私に困って
姉は友達に「学習」を貸して
とお願いしまくるも
誰も「学習」買ってない
みんな「科学」の付録目当て(笑)
母も学校に問い合わせてくれたけど
予約販売で当日のみで
買えなかった時は業者に返品するから
もうないと言われ…
ギャン泣きで
熱が爆上がりした私は
諦めました
その後、
何年も後になって
その「学習」を読んでいた子に
出会って
続きを教えてもらえて
『空気がなくなる日』という本が
売ってるよと教えてもらい
やっと
あの時の続きが読みたい
という欲望を満たせました(笑)
今、調べてみると
ドラえもんとかでも
この話
やってたのね～